2010年7月21日水曜日

時には深く長く考えてみよう


こんにちは

ぼくは時々、教育雑誌や技術誌の原稿を書いたりします。
今は加速器学会での発表論文を書いている最中。
毎朝エッセイを書きまくっているぼくですが、それなりにウンウンうなりながら書いています。
数ページの論文を書くのに、1週間くらいかかってしまいます。
でもそれがいいんですよねー。

芦永奈雄『本当の学力は作文で伸びる』大和書房¥1500-にこうありました。

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作文で伸びるためには、「どれだけ書いたか」よりも「書くためにどれだけ深く長く考えたか」ということの方が重要です。(232p)
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芦永さんの教育法は、作文を週1本書かせる、というシンプルなもの。
たったこれだけのことで、国語力はもちろん算数や理科社会まで成績upするんです。
不思議でしょ。
その秘密は、それが深く長く考える訓練になるからなんですよ。

ポイントは、週1回だけ、ってことです。決して毎日じゃない。
ぼくのエッセイもそうですが、毎日書くものには深みは生まれません。
毎日書くのは「筋トレ」みたいなものです。
ダンベルを素早く繰り返し持ち上げて筋力を付けるようなもの。
基礎訓練ですね。

こういう練習も大切ですが、それだけじゃいけないんです。
書く作文は週1回に限定する。
すると深く長く考えるようになるんです。
面白く読んでもらうには、どういう内容を、どんな展開で書いていこうか。
面白くするためには、あの内容をもう少し調べて書いた方がいいな。
書き出しはこうしよう、オチはこうつけよう。
などなど。
1週間を通じてずーっと、あるいは断続的に考え続けるわけです。
それが知能を伸ばすんです。
知能が伸びれば、学力も向上するのは当然なのです。

この作文訓練法、我が子たちが4年生くらいになったらやってみたいと思います。
4年生くらい、10才になると思考力が発達してきますからね。
3年生までは語彙を増やすため、たっぷり本の読み聞かせをしていこうと思っています。
語彙が豊富であれば、この作文訓練で深く長く考える機会を与えることができるようになるはずです。
とても楽しみです。

大人も時々、そういう訓練はした方がいい。
なのでぼくは原稿を書いたり、論文を書くことにも挑戦するわけです。
書き終わったときには、知識も整理され、確実に実力が向上した実感を持てる。
これがなかなか気分いいんですよ!

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