2009年11月4日水曜日

はみ出し者になろう!



こんにちは

この飛び石連休に科学未来館で開催したサイエンスアゴラ。
我が職場も出店し、ぼくも子ども向けの実験工作教室で参加しました。
なかなかに好評で、ほぼ毎回満席。
子どもだけじゃなく、親御さんにも立ち見で楽しんでもらえたと思います。
授業中は通りすがりの人も立ち止まって見てくれる人も多く、まるで実演販売状態!
観客が多いと授業にも熱が入ります。
ぼくもつい調子に乗って熱の入った授業をしちゃいました!

さてさて、ぼくは自他共に認める「変人」だと思います。
変人の大先輩?である、我が職場の理事長でもある野依さんはこんなことを言っています。

  大学にしろ企業にしろ、奇人・変人をもう少し収容しないといけない。
  特に学術には、ユニークな考えとこだわりを持った異端者を、
  研究者の10%ぐらい確保する覚悟が重要だ。
  そういう人が成功した時には、尊敬される人物に育っているものだ。
  独創性は後から付いてくるものである。
  (野依良治『オンリーワンに生きる』中央公論新社\1600-、113p)

「収容」という言葉に思わず吹き出しちゃいました。
奇人変人は収容するものなんですねー。
ぼくももしかすると野依さんのおかげで、10%の変人枠で理研に収容されているのかもしれません。
あはははは。

でも変人は変人のままで終わってはいけないと、野依さんは言っています。
変人が成功したとき、初めて尊敬される人物になれるんです。
やっぱり多くの人に認められる仕事を成し遂げたとき、変人は尊敬される人物へと脱皮できるんですね。
榊原英資『君たちは何のために学ぶのか』文藝春秋\1286-にこうありました。

###
日本社会ではこれまで、集団からはみ出していることを悪いことのように教えてきましたが、これからはそれを素直に受け止めていては、いけません。
はみださない、というのは、組織の中で交換ができる人間のことです。
交換ができる、ということは、あなたより安い給料で働いてくれる人がいれば、その人に代わってもらう、ということです。
もちろん、これまで見てきたように、あなたのはみ出している部分が、他の人にとっても、どれだけ大切なことなのか、あなたが言葉で説明ししっかりと納得させる必要があります。
ただ「他の人と違う」というだけでなくて、それが相手にとっても自分にとっても役に立つことを見つけていく。
そうすれば、あなたはその集団の中で、誰にも代えることのできない存在になれることでしょう。(185p)
###

はみ出し者はいいことなんですね。
みんなに認められたはみ出し者、変人である必要が、これからの世の中では必要なんです。
それは、他の人と代えられない、この人じゃなくちゃだめだ、ということ。
誰とも交換できないもの、それが個性なんだと思います。
ぼくもいつの日か脱皮する日を夢に見ながら、志失わず、変人道を突き進んでいきたいと思います!


我が子たちもサイエンスアゴラの科学工作コーナーで、目をきらきらさせていました。
好奇心旺盛な変人に育ってほしいですねー。

0 件のコメント: