2012年6月14日木曜日

子どもは失敗させよ

こんにちは

失敗学の創始者、畑村洋太郎氏によると、失敗の原因は10種類あるそうだ。
無知、不注意、手順の不遵守、誤判断、調査・検討の不足、環境・制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織運営不良、未知。
9つめまでのことは、よく注意すれば防ぐことができる。
でも最後の未知は防ぐことはできないのだ、どうやったって。

だから、未知が原因で失敗した場合、それを責めてはいけない。
誰がやっても、どんなに用意周到に行っても、未知だけは対処できないのだよ、原理的に。
だって未知なんだもん。

けれども、未知は次からは既知になる。
だから未知による失敗は未来を創り出す素でもあるのだ。

工学、エンジニアリングは経験科学である。
失敗を、それも未知による失敗を通じて、発展していく。
失敗しないと進歩しない。
だからだから、未知による失敗を責めてはいけない。
進歩するチャンスだと喜ばねばならないのだ。

子どもの失敗は、たいてい子どもにとっての未知から来るものである。
だから責めちゃいけないんだよ。
叱っちゃいけないんだよ。
いい経験したね、次は同じ失敗はしないね、と言うのが正しい。

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