2012年6月20日水曜日

プレゼンの極意

こんにちは

先日のサイエンスカフェ。
定刻通りに終了したことがスタッフのみなさんにはオドロキだったらしい。
ぼくは「定刻主義者」なんだってば!
おかげで、打ち上げのお店の予約時刻まで手持ち無沙汰になっちゃったりして。。。

たいていの講師は定刻を過ぎてもしゃべりたい内容全部が終わるまでやめないらしい。
おいおい、誰のために講演してるんだ?
その原因はたぶん、パワポにたくさん文字を書き並べているからだ。
プレゼンがへたくそな人に限って、パワポに全部書き込んじゃうんだ。
学会で未熟な学生さんの発表なんか、論文集の文面をそのまま貼り付けているだったりして。
それもちっこい字で、1画面に原稿用紙1枚分くらい文字が並んでいる。
そうすれば、自分の言いたいことを忘れることがなくなる、と思っているんだろう。
でもそれじゃ、聞いている人に理解されないって。

ぼくはパワポに写真やどでかい文字ばかりなので、時間は話す内容と量で調整可能。
とえらそうに言ったが、鳥取でのカフェの時は20分超過しちゃった。
それは、途中ティータイムが15分くらいあることを知らなかったの。そ
れと、主催者の足利先生が楽しく乱入してきて。あははは。
ま、それも楽しかったけどね。

学校にも電子黒板が導入されてきた。
だが、使い方を間違えてはいけないよ。
電子黒板にたくさん文字を書いたデータを映し出す先生がいる。
そしてそれを読み上げる。
子どもはぼーっとしたまま。

たぶん、この先生は「板書はめんどう。だからパソコンで書いちゃえ」なんでしょう。
これはいけません。
子どもより自分を優先した仕事のやりかた。
本末転倒。

電子黒板は現代版「掛け軸」と思いなさい。
絵や図を提示するもんなんです。
文字はやっぱり板書していくものだと思います。
少しずつ、授業の流れに沿ってね。
あらかじめデータに書き込んだ文字は、子どもの頭の中に入っていきません。

ちなみにぼくも、パワポなどでプレゼンするときもこれに気をつけています。
文字は極力少なくしています。
画面は写真、図、表を大きく映し出し、その説明は口頭で行う。
それが正しいプレゼンです。

そして、楽しそうにしゃべること。
これが一番、聞く人に伝わるんです。
優秀な人は、難しいことを楽しそうに話し、聞いている人に夢を与える。
だめな人は、自分の仕事を大きく見せようとして小難しく話し、眉間にしわを寄せ苦労話をする。
聞く人をげんなりさせる。

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