2010年2月13日土曜日

春はもうすぐ


こんにちは

今日も寒いですね。
東京でもちらほら雪が降っています。
でもなぜ東京では、真冬の12月や1月よりも、春先の2月や3月上旬に雪が降るのでしょうか。

温帯低気圧は、北風と南風の衝突する前線上で発生します。
台湾付近で発生した低気圧は、前線に沿って西から東へと移動します。
真冬には、この前線は日本列島のはるか南から東の海上に広がっています。
ところが春になってくると、北風と南風の衝突する前線がジワジワと北上してきます。
すると、日本のすぐ南側で暖かい空気と冷たい空気が衝突するようになります。
この時、日本を吹く風はまだ冷たい北風になります。

日本のすぐ南にある低気圧と前線のある場所で、北風と南風が衝突します。
この時、暖かい南風は冷たく重たい北風の上に吹き上げられ、日本の上空に広がります。
つまり春先の日本では、地上には冷たい北風が吹いていても、上空には暖かい南風が存在
しているのです。
上空に吹き上げられた湿気を含んだ南風は、地上付近にある冷たい空気に冷やされて、雲を作って雨や雪を降らせます。

だから、日本の太平洋側の地域に雪が降るとき、それは春がもうすぐそこに来ている証拠なのです。

倉嶋厚『ちょっと使えるお天気知識』小学館文庫\495-の12pあたりに書いてありました。

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