2010年2月17日水曜日

勉強は太陽の光


こんにちは

ぼくは今の職場が気に入っています。
伸び伸びと自分の実力を発揮できるからです。
自由度が高い。やりたいことがやれる。

ところが同じ職場にいても「やりたいことがやれない」「いろいろ制限が多くて不自由だ」と言う人もいるんです。
確かに、やりたいことがやれると言っても何でもやれるわけじゃありませんし、制限が全くないわけじゃない。
でも制限があるから反って自由にやれることも多いんです。

同じ職場なのに、自由にやれるという人もいれば、不自由だと言う人もいる。
楽しんでいる人もいれば、つまらなそうにしている人もいる。
この違いはどこからくるのでしょうか。

本多静六『本多静六自伝 体験八十五年』実業の日本社\1000-にこんなことが書いてありました。

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職業を道楽化する方法は、ただ一つ、勉強に存する。努力また努力のほかはない。
あらゆる職業は、あらゆる芸術と等しく、それに入るに、はじめの間こそ多少苦しみを経なければならぬが、何人も自己の職業、自己の志向を天職と確信して、迷わず、疑わず、専心に努力するからには、早晩必ずその仕事に面白みを生じてくるものである。
一度その面白みが生じてくることになれば、もはやその仕事は苦痛でなく、負担でなく、義務でもない。
歓喜の力行となって、立派な職業の道楽かとなってくる。(198p)
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自由に楽しく仕事をするには、職業を道楽化できるかどうかが、そのポイントだとぼくは思っています。
一日の大半の時間を過ごす仕事を、道楽のように楽しみに変えてしまうことなんだと思うのです。
それにはどうしたらいいか。
本田さんは、ただ一つ、「勉強に存する」と言います。
勉強とは、事前の予習と、事後の復習からなります。

事前の予習を十分行えば、リスクがどこにあるか分かります。
リスクを避けつつやっていけるので、自由に動ける範囲が広がります。スピードも上げられます。
予習が十分でない場合、どこにリスクがあるかよく分からないので、手探りで進まなくてはいけません。
なるべく安全な道を選んでしまいますから、動ける範囲がすごく狭くなる。
のろのろとスピードも遅くなってしまう。

万が一、リスクに気付かずに地雷を踏んでしまったとき、復習は欠かせません。反省と言ってもいい。
復習しておけば、リカバーも早くなりダメージも少なくなります。
次から同じリスクに陥らなくてすむようにもなります。
復習を怠れば、何度も同じような失敗を繰り返してしまいます。
そうすると心は萎縮し、ますます自由に動けなくなってしまうのです。

こうしてみると、勉強は太陽の光のようなものだと言えますね。
行く道を照らしてくれる光です。
明るい場所を行くなら、どこに危険があるか見えるわけですから、ぴょんぴょんとそこを避けつつ、走り抜けることができる。
勉強こそ、自分に光を当ててくれ自分の自由度を上げてくれる方策なんだと思っています。


写真は、次世代スパコン棟1階の見学者スペースです。
ここからマシンだけじゃなく床下の様子も見ることができます。

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