2010年2月14日日曜日

正直者は得をする


こんにちは

「正直者がバカをみる」という言葉がありますね。
実際、正直にしていたために損をするということもままあります。
たとえば、正直に確定申告して税金をたくさん払う人。
ごまかして税金を少なく払う人。
お金だけみたら確かに正直者はバカをみているのかもしれません。

でも考えてみてください。
正直に確定申告した人は、「適正に」税金を納めただけです。
ごまかした人は「不正に」「不法に」少なく納税しただけです。
だから正直者は別にバカをみたわけではなく、適正、適法なだけなんです。
不正、不法を働いた人と比べること自体が間違いだと思います。
不正、不法を働けば、それが明らかになれば当然法的に裁かれたり、社会的な信用をなくします。
信用こそ最大のリソースですから、多少のお金には換えられないものだと思います。
なので不正を働き、かつ信用もなくさないためには、その不正がばれないように常に注意しておかなくてはなりません。

ところでぼくは、「浮気をしている人は頭が悪くなる」という仮説を持っています。
浮気も倫理的な不正です。
ばれないように常に注意しておかなくちゃいけません。
人間の思考は、脳の前頭前野にあるワーキングメモリで行われます。
ワーキングメモリに記憶をストックしたり、操作したりして、人は思考しているのです。
つまりワーキングメモリは「意識」そのものと言っていいものです。

ところがこのワーキングメモリ、とても容量が少ない。
たったの7つしかないんです。
このたった7つのメモリに情報を入れては操作して、考えている。
浮気をしてばれないように常に注意するためには、そのことをワーキングメモリに「常駐」させておく必要があります。
するとワーキングメモリの空きは、6つに減ってしまいます。

さらに浮気をごまかすために嘘を一つつくとします。
そうするとその嘘にその後の言動が束縛されます。
矛盾した言動をすると嘘がばれちゃいますからね。
そのためにはその嘘もワーキングメモリに常駐させておかなくてはいけない。
するとワーキングメモリの空きは、5つに減ります。
こうして嘘を積み重ねる度に、ワーキングメモリに常駐させておくことが増えていき、逆にメモリの空きは減っていきます。

思考はワーキングメモリを使って行われます。
クリアな思考をするためには、メモリの空きが多いほどよい。
空きがまったくなくなったとき、思考は停滞します。
要するに、頭が悪くなってしまうのです。
頭が悪くなれば、当然いつかは言動にほころびが顕れ、結局は浮気はばれてしまうというわけです。

正直者はどうか。
せっかく苦労して稼いだお金を、税金に持って行かれるのは嫌なことです。
でも正直に払ってしまえば、気も晴れ晴れします。
ごまかしたり嘘をつく必要がない。
そこですべてが終わり、新たなスタートを切れる。
すると脳のワーキングメモリの空きスペースを圧迫することがない。
スッキリとクリアカットな思考ができます。
クリアな思考ができるなら、失敗も少なく、よりたくさん稼げる可能性も高くなるわけです。
ちょっとばっかり税金を少なくすることなんか問題にならないくらい、稼げる。
そっちの方が断然得ですよ。

自分にとって最も重要な資源は自分自身だと思います。
自分自身を快適にチューニングすることが、人生を充実させる要。
だから、正直者は得をするんです!


写真は神戸スパコン1F計算機室です。
照明が点灯し、仕上りが見えてきました。
正直に嘘いつわりなく、ごまかさずに完成させていきたいと思っています。
いいスタッフに恵まれていますので、バッチリですけどねー!

0 件のコメント: