2011年2月26日土曜日

集合写真を撮ろう!


こんにちは

何年も前に一緒に仕事をした若い現場代理人さんからメールがとどきました。

 関口さんへ

 突然ですが、、、
 この度、青森県の弘前営業所に異動になります。
 3月より赴任します。
 会社としては東北の仕事も学んでほしいようです。
 こちらに来てちょうど12年。随分と遠くに異動になったものですが、
 自分としては良い機会かなーと思っております。

 関口さんには、大変お世話になりました!
 私の師匠ですから。(勝手にー。スミマセン!)
 仕事のイロハを教えてもらい、社会人、技術屋としての基礎を
 叩き込んでくれました。本もそれまで以上に読むようになりましたね。
 その後は、常に関口さんから学んだことを意識して仕事をするようになり、
 会社からそしてお客様から良い評価をしていただけたことが、
 今回の異動につながったんだと思います。
 役職も上がりましたよー。肩書きも営業所の副所長兼設備課長です。

 これからも関口さんに少しでも近づけるよう、一本スジの通った社会人、
 技術屋として頑張っていきたいと思います。
 たまには近況報告しますね。
 弘前に行っても関口さんのゴミメール、欠かさず読みます!
 またどこかでお会いすること楽しみにしております。
 本当にありがとうございました!!!!!

嬉しいですねー。
このメールをもらって、ぼくのゴキゲン度もアップ。
ゴキゲン、ゴキゲン、超ゴキゲンになりましたよー。
ゴキゲンこそ自分の能力を開花してくれるものですからね。
内田樹さんもこう言っていますから。

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どうすれば、パフォーマンスは向上するか。経験的には誰でも知っている。
自分の仕事に誇りを持ち、機嫌よく仕事をしているときに、仕事の質は最も高くなる。
怒っている人間や怯えている人間や恐怖にすくんでいる人間が質の高い仕事をするということは、ふつうない。
まして手詰まりの状況を切り開く起死回生の知恵を思いつくというようなことは、絶対にない。(鷲田清一/釈徹宗/内田樹/平松邦夫『おせっかい教育論』140B¥1200-、202p)
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昨日は神戸に建設してきたiPS研究棟の竣工検査。
ぼくのゴキゲンを共に苦労してきた施工スタッフたちにも感染させなくちゃ。
ゴキゲンは周りの人たちに感染し、ハッピーを広めますからね。
でもゴキゲンになるためには努力もしなくちゃ。
やれることをきちんとやるんです。

竣工検査の目的は、

 偉い人たちにかっこいいところを見せる

なんです。
竣工「検査」と言っても、実際に検査するわけじゃありません。
実質的な検査は既に担当者が終えているのです。
それに偉い人たちは具体的な検査をするだけのスキルもありませんしね。
だから竣工検査は「ほら、こんなによくできましたよ」「おお、よくできてるなー」とお見せできればいいんです。
我が社からは施設担当理事が出席しますから、設計会社、施工会社もそれに釣り合う各社の偉い方々が出席します。
我が社の偉い方によく思ってもらい、褒めてもらう。
そうすれば、各社の偉い方々は各社の現場スタッフを褒めるでしょう。
そうやって現場スタッフのみんなの評価を上げるのも、監督員の務めなんですよ。
やっぱり認められ、褒められるような仕事を残さないと、ゴキゲンにはなれませんからね。

検査開始時刻の2時間前に現場入りして、代理人さんと検査順路に沿って現場を見て回りました。
残材が残っていないか、清掃はきちんとなされているか、お見せできないようなヤバイ場所がないかどうか、チェックしていきます。
途中途中気づいたことを指示出ししていくんです。
2時間前なら対処も可能。
本番でつまらないところでケチがつかないようにね。

その結果、おかげさまで竣工検査は無事終了。
我が社の担当理事も終始笑顔でした。
最後の講評でもとてもよい評価をいただけました。
ゴキゲンそうだったんで、理事に「みんなで集合写真を撮りましょうよ」とお誘いしました。
集合写真はゴキゲンのバロメーターにもなるんですよ。
だって機嫌悪いときにみんなで写真なんか撮りたくないじゃないですか。
竣工検査でろくでもない建物になっていたとしたら、誰がそれを造った人たちと一緒に写真に写りたいと思うでしょうか。
いい仕事をしてくれたな、嬉しいな、という気持ちがあるから、一緒に写真に写ろうと思えるんです。

小宮一慶『できる社員はこうして育てる!』ダイヤモンド社¥1400-から引用します。

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社員の能力を高めようと思ったら、何よりも働くことに誇りを持てる職場とすることだ。
何も高尚な仕事をする必要はない。
職業に貴賎はないのだ。
世の中から必要とされる仕事ならすべての仕事は尊い。(73p)

尊敬される会社かどうかを見分ける簡単なテストがある。
それは、自分の子どもに「父さん(母さん)の会社に勤めたいか」と聞いてみることだ。
その際に、子どもが目を輝かせて「勤めたい」と答えたならば、あなたが勤める会社は尊敬される会社だ。それは、あなたが、家に帰っても活き活きとしており、会社で起こったいいことなどを、子どもたちに聞かせているからだ。(75p)
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家に帰ってさっそく集合写真を施工スタッフに電子メールで送りました。
それぞれの人がこの写真を家族にも見せて、自分のやった仕事を自慢してくれたらいいなーと思います。
そして近い将来、このiPS棟でいい研究成果が出て新聞に載ったら、「お父さんが作った建物でやられた研究なんだよ」なーんてゴキゲンに子どもに語ってもらいたいですね。
で、一般公開の時などに子どもや嫁さんを連れて、また我が社を訪れてほしい。
自分のした仕事を誇るためにね。

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