2011年2月28日月曜日

褒められる人生を!


こんにちは

溌貴君の入学前準備、ひらかなの練習も順調です。
土日も欠かさず、毎日コツコツと進めています。
筆圧もしっかりしてきて、いい文字を書けるようになってきましたよ。
勉強時間も10分くらい。
その間集中して、かつ楽しく取り組んでいます。

そういうお兄ちゃんの姿を見て、としきくんも勉強したくなったみたいです。
一緒にダイニングテーブルに座って、勉強を始めました。
溌貴君用に買ったひらかな練習帳があまっていたので、それを与えました。
溌貴君に「とんたん、じょうずじょうず!」と褒められながら、取り組んでいますよ。

藤原正彦『大いなる暗愚』新潮社¥1300-にこうありました。

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私は学生たちに日頃からこう言っていた。

 君たちは今後、落ち込むこと、挫折すること、深い失意に沈むこと、などが必ずある。
 何度もある。
 そんな時には褒め言葉を思い出すんだ。
 これまでに先生、親、権威ある人などから褒められたことがあるでしょ、それを思い出すんだ。
 私のように気が強く自信過剰な人間でも時にはどん底に落ち込むことがある。
 そんな時は一日に何度も褒め言葉を思い出さないと一日が終わらないこともあるんだ
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藤原さんのお茶大での教え子が地方のマスコミに就職し、その縁でその地方へ講演に行ったんだそうです。
講演後に教え子と雑談をしたとき。
その教え子も働きはじめ、社会の厳しさを味わっているところ。
藤原さんは大学の1年生向けのゼミで、毎週指定する本を読んで、その感想文をレポートに書き、それを元にみんなでディスカッションをする、という授業をしていたんです。
学生の書いた感想文は、ちゃんと読んでコメントを書いて返す。
その教え子は自分のハンドバッグの中に、学生時代のレポートを常に入れていたんだそうです。

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彼女(藤原氏の教え子)はそんな私の教えを忠実に守っているようだった。
「ところでそこにあるぼくのコメントはほめてあるんだろうね」
「はい、激賞です」
そう言って彼女は初めて頬をバラ色に輝かせた。(30p)
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藤原さんから返却されたレポートで、激賞されたコメントが書いてある。
社会人になってもそれを支えにする学生。
いい話だなーって思いました。

人は褒められないと成長しないんですよ。
それは子どもの頃、学生時代は当然だし、大人になっても老人になっても同じなんです。
褒められるから自尊心も育ち、もっとやろう、自分にはできるはず、という自負心も生まれます。
誰からも褒められなかった子どもは、心に風穴が空いてしまいます。
自尊心も自負心もなく、努力する習慣も身に付きません。
誰からも褒められない人は孤独で寂しく、心がすさみます。

褒めると言っても、ただ甘い言葉をかけるだけではダメ。
何か課題を与え、それをやらせる。
それもちょっと背伸びしないとできない程度の困難を与える。
藤原さんのゼミも結構厳しいですよね、毎週1冊骨のある本を読ませるんですから。
読書経験の足りない昨今の学生にとっては、なかなかのハードルになっている。
そしてそれをレポートにして、授業で話し合う。
かなりの努力を必要とする課題です。

こういう困難を乗り越えさせる。
「結果」を出させるってことが大切。
乗り越えるところまで、きちんとサポートする。
だから「激賞」もできるし、その激賞が学生の心に届くんです。
そこまでできる先生が、よい教師ってことでしょう。

誰かに褒められるには褒めるに値することを成し遂げないといけません。
そこまで自分を引っぱっていけるのは、自尊心、自負心なんです。
困難にめげそうなとき頼りになるのは、これまで自分が褒めてもらった経験。
それががんばりの素になるんです。

人はどんなときに褒めるでしょうか。
それはその子どもは「価値のあること」を成し遂げたときでしょう。
お手伝いをしたとき、お年寄りに親切にしたとき、道に落ちているごみを拾ったとき、等々。
だから褒めるという行為には必ず「公共的」側面があるんだと思うのです。
家族の役割を果たす、誰かの役に立つ、社会に貢献する。
子どもがそういうことをするから、心から褒めることができるわけです。
勉強ができたことを褒めるのも、将来社会にとって価値ある人間になる期待を褒めるんです。
だから、自分のためだけに何かをやっても、ちょっとそれは褒められない。
誰かの役に立つ、という視点がないとだめなんですよ。

我が子たちにも、褒められる人生を贈りたい。
褒められるにはどうすればいいのかを、行動を通して教えていく。
多くの人の役に立つことをする、多くの人にハッピーを届け、笑顔を増やす。
そして誰かに褒められたり、感謝されたりする。
やる気が出て、もっといいことをしようと努力を重ねる。
ちょっと厳しい状況になってもあきらめずに、結果を出すまでがんばる。
そういう好循環の中で人生を歩んでいってもらいたいです。

3 件のコメント:

小野泰彦 さんのコメント...

褒める話讃頌
本日、会社の朝礼の輪読で「褒める」効果の話を読みました。その時、私が思ひ出したのが、本ブログでも出てゐます藤原正彦のエッセイにある健氣な教へ子の褒められた事を糧にする生き方です。私は、この話を思ひ出すだけで涙してしまひさうになってしまひました。褒める事による社会貢献の意味を考へさせられました。有難うございます。
   通りがかりの会社員(マジメ苦労人)

小野泰彦 さんのコメント...

褒める話讃頌
本日、会社の朝礼の輪読で「褒める」効果の話を読みました。その時、私が思ひ出したのが、本ブログでも出てゐます藤原正彦のエッセイにある健氣な教へ子の褒められた事を糧にする生き方です。私は、この話を思ひ出すだけで涙してしまひさうになってしまひました。褒める事による社会貢献の意味を考へさせられました。有難うございます。
   通りがかりの会社員(マジメ苦労人)

よっちゃん さんのコメント...

コメントありがとうございました。
一部でもいいから誰かに認めてもらわないと、本当に自分がやりたいことはできないと思っています。
何らかの形に誰かの役に立つ、喜んでもらえる人間でありたいと思っています。