2011年2月12日土曜日

いじめなんかで死ぬな!


こんにちは

文藝春秋PR誌『本の話'11.02』に載っていた作家貴志祐介さんのインタビュー記事「悪か否かは被害者が決める」から引用します。

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---いじめの被害者が自殺したときに気の毒に思うのは、自分を追いつめた人間が死によって社会的な制裁を受けることを期待して遺書を書いているにも拘わらず、事実はそうならないことです。
死なれた側は「迷惑だな」と思いこそすれ、実はそんなに反省しない。
死に損だよ、と思うのです。

貴志 そのとおりですね。
自殺を考えている子供たちに心から言いたいのは、自殺がなぜ悪いかといえば、自分を愛している人ほど傷つけて、自分を憎んでいる人とか、どうでもいいと思っている人に対しては何の影響もないということなんです。
しかも学校の人間関係なんて、人生の中でほんの一部分なんです。
学生時代の知人と成人してから付き合うことなんて本当に少ないですよ。
そんなもののために二度とない人生を捨ててしまうのはばかげています。
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ホント、いじめで死ぬのは死に損だと思います。
復讐のために死ぬなんてバカげています。
だっていじめをするような奴は、自分が死んだって結局たいして反省もしないんですから。
逆に自分を大切にしてくれている人たち、親や本当の友だちを悲しませ、不幸にしてしまう。

世の中を見回してみると、いじめをする方もされる方も自分に自信がない。
いじめる側は、自信がないからそれを補い、隠そうとしてことさら強くふるまうために、弱い者をいじめるんです。
いじめられる側は、自信がないから無力感に支配され、されるがままになってしまう。
どちらも弱い人間なんです。

自分に自信がある子は、いじめもしないしいじめられもしない。
いじめがバカバカしいことが分かっているからね。
人間としての強さを持っているから。

我が子たちには時々「親より先に死んじゃいけないよ。親より先に死ぬのは親不孝」だと言って聞かせています。
だって、親にとって最大の悲しみは子に先だたれることだからね。
まして、いじめなんかで死なれたら嫌ですよ。
もちろん、我が子がいじめる側の人間になってしまうのも嫌です。
強い人間になるように、少しずついろいろなことに挑戦させ、小さな成功を積み重ねる。
そんなふうに自尊心を育てていくんです、毎日コツコツとね。

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