2009年1月19日月曜日

プロは礼儀正しい

こんにちは

ぼくはよく技術士会や電気技術者協会の会合に出席します。
ぼくも四捨五入で50歳にもなったとはいえ、これらの会合ではまだまだヒヨッコです。
先輩方に学ぶことだらけ。

技術士や電気主任技術者の方たちを見て感服するのは、礼儀正しい、ということ。
挨拶はしっかりしているし、細かなことかもしれませんが、靴を脱ぐ場所ではきちんとそろえ、椅子も立つときにはきちんとしまう。
教育哲学者森信三さんの言うところの、子どもに絶対身につけさせたい三つの躾

1.挨拶をきちんとせよ
2.返事はハイとはっきりきびきび
3.靴をそろえ、椅子をきちんと仕舞う

がバッチリ身に付いているんです。
さすがだと思います。
礼儀正しさは「プロの条件」と言っていいかもしれません。

長野慶太『部下は育てるな!取り替えろ!!』光文社¥952-にこうありました。

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オフィスの環境は一部の態度の悪い部下や、それと対立する上司の人間関係のようなことで汚染させてはいけないというのが、アメリカでの基本的な考え方だ。
そのような振る舞いは「アンプロフェッショナル」(unprofessional)と言われ、本人の能力評価を確実に低める。
そして、まさにアンプロフェッショナルな行動は立派な解雇事由となる。(43p)
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プロとは、約束を守り、生産性を高め、成果を上げる存在だと思っています。
それに反することはしない。
約束を守ること、生産性を高めること、成果を上げることを阻害するようなことはしないよう、自分を律することができるのが、本物のプロなんだと思います。
もちろん、プロなら能力も高いことも必須ですが、それだけではいけないんですね。
いくら能力が高くても、成果を出さない人、生産性を低めるようなことをする人は、プロじゃないんです。

その観点で見ると、セクハラやパワハラの意味もよく分かってきます。
セクハラもパワハラも、もちろんされる側の生産性を低めますが、それよりもその他周りの人たちの生産性を低め、成果を出しづらくしてしまうのです。
だって、自分のそばでセクハラやパワハラが行われていたら、やる気なくなりますからね。
それが自分へ直接的な被害を与えないとしても、そばで誰かがねっとりとしたことをしていたり、そばで誰かが過度に不必要なくらい怒鳴られたりしていたら、嫌な気分になり仕事もはかどらなくなってしまいます。

組織でやる仕事ではこのことは特に重要です。
セクハラ、パワハラをするされる人だけの問題ではなくなるからです。
組織全体の効率を悪くしてしまう。
それは企業など組織にとって害悪です。損失です。
セクハラ、パワハラをする人が、いくら能力が高い人であって、その人自身が多くの成果を上げているとしても、組織全体としてのアウトプットが少なくなってしまうのならダメなんです。

組織としての成果を上げ、生産性を高めるためには礼儀正しいことが必要なんだと思います。
もちろん今時自分一人だけでできる仕事なんかないわけですから、自営業だとしても同じでしょう。
能力があっても礼儀に欠ける人は、誰もプロとして認めてくれないのだとぼくは思います。

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