2009年1月24日土曜日

残業の生理学

こんにちは

3月に埼玉県越谷市の科学館ミラクルというところでも出張授業をすることになりました。
市の広報誌に案内が載りました。
http://www.miracle.city.koshigaya.saitama.jp/eventguide.pdf
でも、このおじさんいったい誰?って感じですねー。
あはははは。
ともかく、参加者が集まってくれるといいですねー。
お近くの方、もしよろしければご参加下さいね。

神戸ポートアイランドに建設中の次世代スパコン施設に、ライブカメラを設置しました。
これから建物がだんだん出来てくる様子が見られると思います。
ときどき見ていただけたら嬉しいです。
http://www.nsc.riken.jp/index_j.html

さてさて、ぼくは早寝早起きを実践しています。
もともと体が弱いので、8時間以上横になって体を休めないと疲れがたまってしまうのです。
我が子と同じに、夜9時までに寝床に行って寝てしまいます。
そして朝は5時に起きる。

ぼくは夜がダメなんですよ。
今でこそほぼ毎日定時退勤ですが、以前は忙しいのと、まだ段取り力が悪かったので、なかなか仕事が片付かなかった。
残業も8時、9時、10時までやったこともあります。

でもねー、8時過ぎるとガクンと効率が落ちる。
効率が落ちるので、やってもやっても仕事は終わらないんです。
そしてへとへとになって、これ以上仕事を続ける気力が無くなってしまって退勤。
仕事が終わったから退勤するんじゃなくて、疲れて退勤ってことになる。
ホントは仕事を完成させるために残業したのにね。

そうして家に帰っても、寝るのは遅くなるわけです。
翌朝は定時までに出勤しなければならないので、睡眠時間を削ることになる。
ぎりぎりまで眠ってようやく起きる。疲れも抜けていないんです。
そうやって出勤してもなかなか調子が出ない。
当然、仕事もはかどらない。
だらだらと午前中を過ごすわけです。

午後になってようやく調子が出てくるんですが、午後は午後で打ち合わせとか会議が多くて、ちっとも作業をする時間がない。
結局やるべき仕事は終わらず、まただらだらと残業ってことになってしまう。
悪循環です。

安保徹『疲れをためない生き方』幸福の科学出版¥1300-にこうありました。

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体の自然なリズムから見れば、夕方以降も仕事をするのは、とても不自然な生活だと言えます。
本来、夕方以降は副交感神経優位になり、1日の疲れを洗い流す時間なのですが、ここでさらに働き続けると、1日の疲れを取ることができないばかりか、昼間よりもさらなる疲れを積み増すことになり、典型的な疲れをためる生き方になります。
そもそも夕方以降は、副交感神経優位になるので、集中力も落ち、体も動かず、仕事の効率はきわめて悪くなるはずです。
ですから、昼間よりもストレスがたまりやすくなっているでしょう。
このように、夕方以降は、仕事の能率が悪くなり、さらに仕事をすると健康を害する時間帯なのです。
よい仕事を長く続けて行くには、いかに、この時間に仕事をせず、休息を確保するかを考えなくてはいけません。(107p)
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人間はもともと昼行性の動物なんです。
夜活動するようにはできていない。
そんな生活を続けたら、必ず病気になっちゃう。
これじゃいけない、って思いました。
そこで思いついたのが、夜残業するのは止めて朝やること。

もちろん夜も少しは残業しないと追いつきませんでしたが、効率がガクンと落ちる8時以降は絶対に残業しないことにしたんです。
夜は7時を目安に仕事を切り上げ、退勤する。
職場と家が近いですから、これなら7時半頃に夕食を食べ、風呂に入り10時頃までには眠れる。

その代わり、終わらない仕事があったら翌朝早く出勤してやることにしたんです。
これはgoodでした。
よく眠ってスッキリした頭と体、はかどるのは当然です。
その上、誰もまだ出勤していない職場は静かで集中できます。
オマケに、電話がかかってくることもない。
とても効率的に仕事ができることがわかりました。
実感として、夜の残業の2~3倍の効率。
ジャカスカ仕事が片付いていきます。

大久保隆弘『早朝会議革命』日経BP¥1400-に、残業ゼロで有名な吉越浩一郎さんの言葉が載っていました。

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ドイツ本社もそうですが、外資系の会社では、トップも朝早くから始めて、社員も早朝系です。
残業してダラダラなんていうのは、なんの役にも立たないという考えです。
残業を3時間するなら、朝1時間早く来てやるほうが、よっぽどレベルが高いですね。(169p)
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今でもぼくは、ちょっと仕事が多い日は朝1~2時間早く出勤して、多い分をこなしています。
その方が断然効率がいいからです。
昔から「朝飯前」と言うように、朝ご飯を食べる前の時間までにやる方がラクに仕事は片付くんです。

そして、効率よくスタートを早くすれば、当然その日にやるべき仕事も終えることができる。
そうすれば気分もスッキリ、頭を空っぽにして家に帰れます。
仕事のことを気にしないで、家族との団らんを楽しむことができます。
悩みなくぐっすりと眠ることが出来、疲れもたまらない。
また朝もスッキリ早起きして、気分よく出勤です。
それが人間の生理にあった働き方なんだって、ぼくは思っています。

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