2009年2月9日月曜日

部活の効能

こんにちは

アイスレッジホッケーのオリンピック選手、大ちゃんと晩飯を食いながらおしゃべりしたとき、こういうフレーズが口をついて出ました。

 コミュニケーションすると、個性的になる
 コミュニケーションしないと、個別的になる

我ながらなかなか真理をついた言葉だと思います。

先日、SPring8で定宿にしている県立支援センターのお姉様と世間話したとき。
新しいアルバイトの若い子が来て、その子に仕事を教えているんだけど、それがものすごいストレスになっているんだとか。
話が通じないんだそうです。
いや、日本人同士同じ日本語を話しているんですよ。
でも通じない。
「何でそんなことも知らないの?」「どうしてそういう考え方するの?」と思うことがしばしばなんだって。
知らないなら教えればいい。
でも、考え方や感じ方は教えられるものじゃない。
なかなか話が通じなくて、ちっとも仕事は覚えてもらえないし、ストレスになっている。

このバイトの子も「個別的」に育っちゃったんでしょうね。
あまり人と関わらずに育ってしまったので、多くの人とつながるチャンネルがない、少ない。
コミュニケーション不全です。

話は変わって、昔から今も変わらず運動部の学生は就職に有利です。
先輩後輩縦関係に慣れていて、従順な企業戦士に向いているから、というちょっとネガティブな理由もあるでしょう。
でも、しっかりしたコミュニケーションをしてきたから、という意味も大きいのだと思います。

勝間和代/福沢恵子『会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール』ディスカバー¥1440-にこう書いてありました。

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子どもの頃、女性はままごと遊びやあやとりなど、勝ち負けの決まらない遊び方をすることが多いのに対し、男性は地元の野球チームやサッカークラブに参加することによって、チームワークについて、子どもの頃からさまざまなことを学びます。
たとえば、チームにおいては個人でできることには限界があって、チームのためには自分を犠牲にしなければいけないこともある。
コーチの言うことはたとえ間違っていたとしても尊重しなければいけない。
試合で負けることがあっても、負けてすべてを失うのではなく、負けから学べることはたくさんあるので必要以上に落胆してはいけない。
試合で勝つことがあっても、それは必ずしもこちらが優れているからではなく、相手が弱いから勝つこともあるのだから、勝敗に一喜一憂してはいけない、等々。
このように多くの大切なことを、男性はチームスポーツを通じて学んでいくのです。(104p)
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組織として仕事をする上で、部活の経験は実際上役に立つってことですね。
チームワークが大事。
勝つためにはあるところでは自分を抑える必要があったりする。
時には、自分一人でも敵陣につっこんでいってゴールする必要もある。
組織の中でその時々、自分の役割は何かを考えながら行動する習慣。
それを理解するために、言葉でのコミュニケーションはもちろん、場の雰囲気を感じる力も必要です。
部活はそういう能力を身につけさせてくれるんですね。
サッカーのオシム監督も、日本の学校の部活システムは世界に類のないよいシステムだ、と言っているそうです。
運動部でなくても、吹奏楽部や器楽部など、文化部でも団体で何かをする部活もいいです。

ぼくの職場でも、一流の研究者、上級官僚の事務屋さんは、部活をやっていたり器楽をやっていた人がとても多いんです。
勉強だけして一流大に入っただけの人は、社会の中では二流にしかなれないみたい。
勉強ももちろん大切ですよ。しっかりやるべきです。
でも、部活も十分楽しめるだけの余裕があるといいですね。
何事も合理的にてきぱきとやり、スイッチの切り替えも上手い。
我が子はっちゃん、とっちゃんにもそういう人になってほしいなー。

我が家の寺子屋の目的のひとつも、コミュニケーション。
一緒に遊ぶことによって、コミュニケーションが増えるわけです。
時には我慢、時には自己主張。
このバランスが大切だと思っています。

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