2009年2月25日水曜日

ちょっとだけ余分にやってみよう!

こんにちは

兵庫県相生市の名産品に「うまいか」というスルメイカのフライがあります。
SPring8出張の帰りにしばしばお土産に買って帰ります。
これがめちゃ美味い!
おみやげのつもりが、これまたしばしば新幹線の中で完食しちまったりね。

この「うまいか」の製造元である湊水産のお嬢様が、なんとXFEL合同推進本部にいらっしゃることが判明。
さっそく工場直売価格で譲ってもらうことを交渉しちゃって、職場の友だちと共同購入することにしました。
まとめ買いで送料も無料にしてもらい、しかも製造したて、揚げたてのものを送ってもらいました。
揚げ物はやはり揚げたてが一番美味いですからねー。

日曜日に我が家にどかんと届き、月曜日に職場へと持っていく算段。
ところが月曜日は小雨降る天気。
いつも自転車で通勤しているのですが、雨の時は歩きです。
全部で10kg近い大量のうまいかを抱えて、雨の中約7kmの道を歩いて行きました。
あー重かった。
妻は「天気のいい日に自転車で持っていけばいいじゃないの」と言いました。
でも揚げたての美味しいうちに、みんなに食べてもらいたいからね。
喜んでもらいたい。
ぼくはこういう「余計なお世話」が好きなんですよー。

松永暢史『選ぶ女選ばれる男』ディスカバー¥1440-にこんなことが書いてありました。

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創造性とは、何かを思いついて実行に移す力です。
この力は、何かをすることを思いつくことと同時に、そこに自分なりの工夫を付け加える力でもあると思います。
つまり、やや余分なことを実行に移す力ともいえると思います。
相手が、自分が願った仕事以上のことを実行してくれるとき、そしてそれがよいことである場合、私たちは、とても充実した気分を味わうことができます。
これはしなければならないからする「義務」の仕事を完全に凌駕するものです。(131p)
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そうそう、誰かに喜んでもらうためには「ちょっと余分なこと」を付け加えるといいんですよね。
ちょっぴり工夫したりがんばっちゃったりして、相手の期待をちょびっと超える。
人はそういうことをしてもらうと、にんまりと嬉しくなるもんなんです。

仕事でも同じですよね。
頼んだとおり、契約通りの仕事は、やって当たり前で何の感動も生みません。
そこにちょっと「オマケ」が付いていると嬉しい。
期待していたものよりちょっといいものだったら、感動します。
ありがとうの言葉も生まれます。

ここで大事なのは、オマケはちょっとがいい、ってこと。
1%か2%、せいぜい10%くらいに止めるのがコツ。
20%も30%もやってはいけません。
出来ない人に限って、20%も30%も余分にやろうとします。
普段100%に達しないことばっかりしているので、汚名挽回のつもりなんでしょうか。
20%、30%のオマケを差し出しても、相手はあまり喜んでくれませんよ。

なぜなら、オマケもたくさんもらいすぎると心苦しいのです。
何か裏があるんじゃないか、魂胆は何だ、どこかに落ち度があるんじゃないか、と疑惑の気持ちも生まれます。
たとえ正当なものだったとしても、頼んだとおりにしてもらったらもっと安く買えたはずだ、と思われたりね。
ちっとも感謝されないことになるんですよ。
そうすると20%、30%の努力は無駄になってしまい、損してしまいます。

過剰な提供は相手に負担をかけます。
礼儀の基本は、相手に負担をかけないことなんです。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、なんです。

世の中で仕事が上手い人、有能な人を観察してみると、このちょっとの「オマケ」の付け方が上手いんです。
1%か2%、せいぜい10%にオマケを止める。
この程度なら相手に負担をかけることがありません。
ありがとうと感謝される。
少ない努力で最大の効果を得ることができ、オトクです。

それにね、つまらない義務的な仕事でも、ちょっと工夫して誰かに喜んでもらうと、面白みが出てくるものです。
つまらない義務的な仕事を、面白みのあるものに変えることができるんです。
つまらない仕事を義務的にやることほど、ストレスになることはないですからね。
そういう仕事がいい仕事になるわけがありませんよ。
ちょっと工夫して、出来る範囲で努力して面白くやれれば、ストレスからも解放されます。
伸び伸びと晴れ晴れとした気分でやる仕事は、いい仕事へ育っていくものだと思います。

仕事だけじゃありません。
家事だって、子育てだって、ちょっと余分にやってみる。
そこにこそ自分だけにしかできないオリジナリティ=創造性が生まれるんだと思います。
そうして自分の価値を自覚でき、楽しく愉快な人生を創っていくことができる。

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