2010年10月9日土曜日

お疲れさまと言うな!


こんにちは

朝、同僚からメールが届く。
冒頭に「お疲れさまです」と書いてある。
ぼくはこう返信します。

 疲れてないよー。
 疲れてなんかいられない!

大人げない?
だって朝から疲れててどうするんですか。
これから8時間、バリバリと働くんですよ。

もちろんぼくだって、お疲れさまは社会人の挨拶って事ぐらい知ってますよ。
ぼくだって使います。
夕方退勤間際だったり、前日その人が大きい仕事をしたときとかね。
でも朝からこれを使うことはないじゃないですか。
マニュアル的にTPOを考えずに『お疲れさま」というのは嫌なんです。

今週もよく働きました。
水曜日は名古屋に出張して、和光に建設中の新研究棟に設置する高圧配電盤の工場検査。
木曜日は尼崎に移動して、同じく非常用発電機の工場検査。
金曜日は神戸で、午前中に神戸に建設中の新研究棟の工程会議、午後は神戸市水道局との打ち合わせと関西電力との打ち合わせ。
バリバリと議論し、決めることは決め、やることはやりました。
さすがに疲れましたけど、心地よい充実感です。

バリバリやるために、心がけていることがあります。
即断即決即実行のためには、心身が充実していなくちゃ。
健康を保つことです。
健康じゃないと頭はどんよりして、身体も動かなくなっちゃいますからね。
ぼくは元もとあまり丈夫な方じゃく、疲れやすい。
疲れは溜めないように気をつけています。

そのために毎日睡眠時間を含め8時間は横になって休みます。
ゴロゴロするってことですね。
白血球など免疫細胞は、骨の中の造血組織で作られます。
でも骨に荷重、重力がかかっている、すなわち立っていたり座っている時には、造血活動は抑えられてしまうのです。
身体を支えることと、血液を造ることを同時にはできないんですよ。
だから造血活動を促進するためには、身体を重力から開放し、横臥する必要があるんですね。
昔から「骨休め」と言いますが、骨は休めないといけないのです。
睡眠を含め8時間ゴロゴロするためには、たくさん残業はできません。
せいぜい2~3時間の残業、一日の労働時間は10~11時間以内に納めないと、通勤時間や食事、お風呂などを差し引いて、8時間横になって過ごすことはできないのです。
残業代と健康を天秤にかければ、ぼくは当然健康を取りますよー。

そして睡眠です。
5時間以上の睡眠が取れないと、脳はきちんと働きません。
睡眠時間5時間未満の人の脳波は、酩酊状態の人と同じになっているという医学研究もあります。
ナポレオンは3時間睡眠だったそうですが、きっとナポレオンの脳は常に酔っぱらった状態だったので、イケイケドンドンだったのかもしれませんね。
閑話休題。
即断即決するためには、脳がしっかりと働いてくれなくちゃダメです。
そのために最低5時間以上の睡眠を確保する必要があるんです。

昨晩は10時半頃家に帰り着きました。
電子メールを開いたら、水曜日に工場検査をした高圧盤メーカーさんの担当者からこんなメールが届いていました。

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昨日は、御立会検査に足をお運びいただきありがとうございました。(略)
2回の御立会検査とも、本当に勉強になったというのが、私の正直な感想です。
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たぶんぼくの工場検査のやり方は普通じゃないんですよ。
形式的にやらないからね。
もちろん製作する前に図面は念入りにチェックしますよ。
でも出来上がって現物を見ないと分からないことも多いんです。
使いやすくできているか、施工しやすくできているか、安全にできているかをチェックしていきます。
気づいたことを付箋紙に書いて、その箇所にぺたぺた貼っていく。
そうやって工場出荷段階でほぼ完璧に仕上げてもらっちゃうんです。
そうすると現場に搬入してからの施工も楽にできます。
施工が楽ということは、時間も短縮できますし、無理な施工をしなくてすむので安全性も高まります。
当然、完成してからの事故もなくなります。
ぼくの検査のやり方はある意味、製作メーカーさんにとって迷惑かもしれません。
でもご担当の方に「勉強になった」と言ってもらえて嬉しかったです。

山田昌弘他『幸福の方程式』ディスカバー\1000-からの孫引きですが、寺山修司氏は「幸福」をこう定義したそうです。

 多くの人に出会い、交わり、影響を受け合うこと

うん、納得です!
忙しい一週間でしたが、とてもハッピーなんです。
というわけで、ぼくは朝から「お疲れさま」とは言わないんです!


計算科学研究棟のエントランス、我ながらやっぱりほれぼれしますなー。

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