2010年10月26日火曜日

正邪を区別し、実力を身に着けよ!

こんにちは

あと2週間でメンタルヘルス検定試験です。
昨日、受験票が届きました。
何となく今年は合格レベルまで達しそうにない気配になってきましたが(^^;)、日曜日を除く毎日最低30分は勉強を続けています。
たとえ今年合格できないとしても、スピードは緩めずコンスタントに続ける。
それが来年へとつながると思うからね。

今度挑戦する1種コースは、さすがに経営者、労務管理者向けの試験だけあって、うつ病対策だけじゃありませんでした。
もちろんうつ対策が最大のターゲットに変わりありませんが、テキストには境界性人格障害への記述にもかなりの紙数を割いています。
境界性人格障害とは、いわゆる「モンスター」ですね。
モンスターは世の中に0.5%くらいは存在するらしい。
それが顕在化してきているんです。

モンスターの存在も、多くの会社で労務管理上問題となっているようなんです。
企業の業績を下げ、信用を失う素になるから。
それにモンスターが原因となって、他の職員がうつに追い込まれることも往々にしてあるわけです。
モンスターといえども社員であれば労働法に守られているため、なかなか首にしたり排除できないのです。

モンスターの行動原理は、オレの言うことを聞け、オレに傅け、です。
モンスターは、時に怒鳴り散らし、暴言を吐きます。
それは、組織をよくしよう、会社の業績を上げよう、社会を変えよう、という建設的なものじゃありません。
オレの言うことを聞け、ただそれだけなんです。
テキストには、モンスターに対し経営者や労務管理者は毅然とした態度で臨め、と書いてありました。
「お前の言っていることはおかしい」とビシッとやれってね。

ところが毅然とした態度で臨むのは難しいですよ。
特に、人間関係だけ、社内調整だけで出世してきた人にはできないことです。
なぜならこういう上司は、双方の言い分を聞いてしまうからです。
双方の折衷案が最良の選択であると思っている。
むしろ感情的に怒鳴りまくるモンスターを恐れて、モンスターの言い分の方を重く受け止めてしまうんですね。
モンスターに怒鳴られてオロオロしてしまうんです。

双方の言い分をよく聞くのはいいことです。
でもそれでどちらの言い分に合理性があるのか、正しいのか誤りなのかを判断することなく、折衷案へ持っていくのは間違いです。
だってモンスターの行動原理は、オレの言うことを聞け、なんですから。
モンスターの言い分を聞いてしまうということは、モンスターにエサを与えるようなものです。
怒鳴り散らせばこいつはオレの言うことを聞くんだ、と思わせてしまう。
するとモンスターはさらに成長し、もっとオレの言うことを聞け、オレに跪け、ということになってしまうのです。

人間関係だけで偉くなってしまった人は正邪の区別ができない。
なぜなら実力が身に付いていないから。
もちろん人間関係は大切ですが、リーダーなら時に毅然とした対応をしなければなりません。
その時にしっかりと正邪の区別ができること。
それには実力も身に着けていないとダメなんです。

養老孟司『読まない力』PHP新書¥680-にこうありました。

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そもそもいい大人が、他人からどう思われるか、あれこれ気にするのもどうかと思う。
自分のやっていることに自信があれば、あれこれ言われたって風馬牛でいい。(163p)
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ぼくはモンスターに対して、毅然とした態度で臨むようにしています。
それは怒鳴り返すことではない。
さらりと受け流す。
受け流して、モンスターの言い分なんか絶対に聞いてやらないんです。
だって自分のやっていることに間違いはないと思っているからね。
自分のやっていることこそ、組織をよくし、会社の成果を上げ、世の中に寄与することだと信じているから。
それはぼく自身の勉強してきたこと、実践してきたことが基盤になっているから。

養老さんはこうも言います。

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あの「軍国主義」下の小学校ですら、私は「韓信の股くぐり」という故事を習った。
力ずくで相手を思うようにしたところで、それが間違った強制なら、必ずあとで報いが来る。
「正義は勝つ」からである。(150p)
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たとえ上司など権力者から力ずくで思うようにされても、そんなにへこまない。
だって正義は勝つんですから!

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