2008年10月11日土曜日

個性を発揮する

こんにちは

出張中、こんなメールが舞い込みました。

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理化学研究所では、顕著な業績を挙げた職員や研究所のために献身的な業務を行った職員に対して、その功績を称えるために、理事長より感謝状の授与を行っております。
昨年末に感謝状授与候補者の推薦を募ったところ、貴殿の功績について推薦があり、理事長により感謝状授与の対象として決定されました。
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おやまあ、また表彰です。
ありがたいですねー。
表彰理由は、所内ホームページにある「理研の四季」欄に、ぼくが度々四季折々の写真を投稿していて、所員の方たちを楽しませているから、とのこと。
それが「本来の職務を超え自主的に研究所の環境改善、文化向上及び活性化に貢献した」と認められたんですね。

ぼくは仕事柄、理研のあちこちの事業所に行きます。
そこできれいな景色を発見すると写真にとって、それを所内ホームページに投稿します。
ぼくの写真の特徴は、やっぱり仕事柄、建物をメインに撮っているのです。
理研もこの10年あまりで拡大して、全国にキャンパスが広がりました。
新しく所員になった人は、他のキャンパスを見たことがないってことも増えました。
そういう人たちがぼくの写真を見て、他のキャンパスの様子を知ることができる。
それによって、理研に愛着が湧いたり、一体感を持つようになってくれるといいなと思っているのです。

それにしても、ぼくの写真を楽しんでくれ、推薦してくれた人がいるというのが嬉しいです。
糸川英夫『女性人生読本』角川文庫\260-から引用します。

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どういう場合に個性が発揮された、というのでしょう。
自分の好きな歌を歌い、自分の好きな服を着て、自分の好きなバッグを持つことでしょうか。
それもありましょう。
しかし、もっと大きな前提があるのではないでしょうか。
好きな歌を歌ったときに、聞いて共感してくれる人の存在、自分の好きな服を着たときに、その趣味の良さをたたえてくれる人の存在。
鍵はここにあると思います。
つまり、「個性の発揮」とは、それを認め、拍手をしてくれる存在があるか、ないか、によるのでしょう。
絶海の孤島にたった一人で住んでいる人に「個性」が存在するでしょうか。
「個性」がある、というのは、それとくらべるおおぜいの他人があって成り立つのでしょう。
そうすれば、その個性を認め、ほめ、たたえてくれる人の数が大きいほど、そういう人が多いほど、「個性が発揮」された、ということになるのでしょう。(79-80p)
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ぼくもここ数年、今の職場に勤めてから10年がすぎる頃から、いろんなプロジェクトに誘われたり、提案が認められたりするようになりました。
つまり、個性を発揮できるようになってきたと思っています。
それはぼくの仕事が多くの人に認めてもらえるようになってきたからなんですね。

個性とは自分だけでは存在しないものなんです。
それを認め、共感し、褒め称えてくれる人がいるから、発揮できる。
人に嫌がられる個性は個性じゃないんですね。
そこを間違えてはいけないと思います。

ぼくも今回感謝状をいただいたこと、推薦してくれた方がいたことに感謝し、そのご恩に報いて行かなくちゃと思いました。
多くの人に喜んでもらえる仕事をしていきたいと、背筋をピンと伸ばしました。

そしてますます個性的なぼくになれるように、楽しくがんばっていきたいです! 

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