こんにちは
ぼくは「長男(長子)」なのですが、いまひとつ丈夫ではありません。
ぼくが教員をやっていた頃の観察でも、長男、長子はひ弱な子が多かったように思います。
どうしてなんでしょうか。
生物というものは、ある面<物質の濃縮機関>です。
たとえば、ふぐの毒。
この毒はふぐ自身が作っているわけではなく、ふぐが食べ物にしているものの中にほんのわずかに含まれている物質(テトロドトキシン)を体内に貯めていくのです。
つまりそれは、ふぐがテトロドドキシンの濃縮を行っているということです。
植物は、空気中の二酸化炭素を光合成によって炭素だけ取り出して、糖分として蓄えます。
つまりそれは、植物は炭素の濃縮機関だということです。
いいことばかりではありません。
水俣病は、工場から排水されたメチル水銀が魚介類で濃縮され、それを食べた人間の神経を侵す病気です。
魚介類が海水に混ざり込んだメチル水銀を、毒性を示すまで濃縮したのです。
イルカは、お母さんイルカが最初に産む子どもはたいてい早く死んでしまうそうです。
それは、お母さんイルカが育ってきた期間に体内に蓄積された<毒>を、胎児を通じて排出するという意味もあるからだそうです。
そのため、最初に産まれたイルカの赤ちゃんはあまり丈夫ではなく、早死にしてしまう。
でも、毒の抜けたお母さんイルカはより健康になることができ、2番目からは丈夫な赤ちゃんを産むことができるというわけです。
イルカに限らず、自然界に住むほ乳類は、最初の赤ちゃんは流産、死産だったり、生まれてもすぐ死んでしまうことが多いそうです。
イルカの場合と同じようなメカニズムが、人間にも働いているのではないでしょうか。
たしかに、赤ちゃんを産んだお母さんはものすごく健康になるように思います。
その分、長男、長子はひ弱になってしまう、というわけです。
実は我が家も長男はっちゃんが生まれる前、流産しています。
結婚して長く子どもに恵まれなくてようやく授かった子だったので、流産したときは悲しかったです。
でも今考えると、ちゃんとその役割をしてくれたのかなーって思っています。
その後生まれた長男には、元気溌剌に育ってほしいと願って「溌貴」と名づけました。
おかげさまではっちゃんは元気元気に育っていますよ!
イルカの第1子が早く死んでしまうということは、いつ誰に聞いたか忘れちゃったのですが、渋谷電力館での科学ゼミナールで聞いた話です。
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