2009年3月2日月曜日

権利は小さめに使う

こんにちは

職場の知的財産センターの方からこんなメールが届きました。

> 親しむ会のサイトがオープンしましたので、
> お知らせです。
> http://www.riken-sskai.jp/
> 関口さんの写真は、
> トップページの丸の内の写真です。
> ありがとうございました!

またもぼくの撮った写真が、ちょびっとお役に立ったってことですね。
嬉しい、嬉しい。
これもぼくにとって「ちょっと余分なこと」の一つですねー。

さて、ぼくは次世代スーパーコンピュータの開発にも一枚加わっています。
ぼくの仕事はスパコンへ供給する電源や冷却システム。
今は施工スタッフのみなさんと、最終仕様を決める時期です。
ところがこの時期になって、マシンの開発者から電源容量=冷却容量の変更指示が。
世界初、世界一を目指して開発しているマシンですから、仕様も二転三転、七転八倒も当たり前。
それでも変更への対応は大変です。
施工スタッフも「う~ん。。。」と頭を悩ませていました。

その打ち合わせのあと、宿に帰って風呂に入りながら、どうシステムを変えるべきか考えました。
するとひらめきました。
上手く組むと、変圧器1台減らせそう。
風呂から上がって、電卓を叩いて概算してみました。
実現できそうです。
無駄な設備をしなくてすむ。
やったー、と思いました。

翌朝ちょっと早めに現場に行って、施工スタッフに「もしかして変圧器減らせるんじゃない?」と言いました。
するとスタッフから「ぼくらもそう思ったんで、夕べ検討しておきました」と、にこにこ顔で言われました。
おーーーー、嬉しい、嬉しい。
検討結果を聞いたら、ぼくの案の上を行くもので、さらにgood!
やっぱり七転び八起きで行かなくちゃ。

優秀なスタッフと一緒に仕事が出来るのは、とてもありがたいですね。
なぜ優秀か。
それは、指示待ちではないから。
指示されたことをやるのはあたりまえで、「義務」を果たすだけに過ぎない。
でもそれじゃつまらない。
指示されたことにちょびっとでも+αする。
その「余分」にやることが、仕事を楽しくするんだと思います。

ちょっと余分にやることを実践している人に、イエローハット会長の鍵山さんがいます。
イエローハットでは掃除を徹底してやる。
自分の店の前は当然、店の周りもきれいにする。
そういうちょっぴり余分なことをやることで、周りの人たちを喜ばせ、信頼も得る。
それが商売にも帰ってくるってわけですね。

鍵山秀三郎『凡事徹底』致知出版\1000-を読んだら、こんなことも書いてありました。

###
例えば、(宴会場を)あなたの会社は九時までいいですよという枠を与えられると、与えられた枠を小さめに使って、八時四十五分に終わります。
そうすると、次には「お宅は十時まで使っていいですよ」と、与えられる枠が大きくなります。
枠を使いつくさないで、必ず小さめに使っておくと、次々と与えられる枠が大きくなって、おしまいには何をやってもいいですと言われるようになります。(106p)
###

なるほどー。
つまり、

 権利は小さめに使う

ってことですね。
9時まで使ってよい、という権利を全部使わず、ちょびっと残す。
すると、宴会場の人はその分早く片付けができ、嬉しい。
嬉しいことをしてくれる相手には、好意を持ちます。
好意を持てば、相手のためになることを次はしてあげよう、という気持ちになる。
そういう好循環が生まれるんですね。

確かにそんな気がします。
誰かと約束をして、期日よりたとえ5分でも早くしてくれるととても嬉しい。
逆に、たった5分でも遅れるとすごく嫌な気がします。
同じ5分間でも価値が違うんですね。

約束とは、権利でもある。
その期日までだったら、約束を果たす猶予を与えられている。
それをちょこっと小さく使うんです。
期日よりちょっと早く約束を果たす。
するとそれが次に効いてくるんですね。

つまり、

 義務はちょこっと余分に果たす
 権利はちょこっと小さく使う

これが人生の自由度を上げていくコツなんだと思います。
実践していこっと!

0 件のコメント: