2010年11月9日火曜日

「ありがとう」は資源だ!


こんにちは

我が家ではたくさん「ありがとう」を言うように躾けています。
もちろん親も頻繁に「ありがとう」と言うように気遣っています。

なぜなら、世の中を見渡してみても、活躍をしている人ほど「ありがとう」を言っているんです。
なぜ言うか。
それは協力してくれる人がたくさんいるからなんです。
協力してくれた人に「ありがとう」を言う。
多くの人の協力を集めていい仕事をすれば、誰かから「ありがとう」と言われます。
要するに、ありがとうとよく言う人ほど、ありがとうとよく言われる。
逆に、ありがとうとよく言われる人ほど、ありがとうとよく言うことができる。

活躍していない人ほど、ありがとうって言いませんね。
誰かから何かしてもらっても、何も言わない。
これじゃあ、誰も協力してくれなくなっちゃいますよ。
ますます一人で仕事を抱え込むことになります。
一人でやる仕事はたいしたことはできない。
ありがとうと言わない、言えない人は、自ら活躍のチャンスを失っているようなものなんです。

つまり「ありがとう保存の法則」なんです。
ありがとうも一つの資源なんだとぼくは思っています。
活躍できる人は、このありがとうの資源をたくさん持っているんです。
たくさん持っているから、いい仕事をした人に素直に「ありがとう」と言える。
そして自分自身もいい仕事をして誰かから「ありがとう」と言ってもらえるので、ありがとうが減らず、増えていくわけです。
自分の中にたくさんのありがとうがあるので、誰かのいい仕事を見つけたらすぐに「ありがとう」と言えるんです。
「ありがとう」と言えない人は、ありがとう資源が枯渇しちゃっているんですね。

糸川英夫『逆転の発想』プレジデント社から引用します。

###
京都の郊外に大雲寺というお寺があるそうである。(略)
この寺は奇跡の寺といわれて、気違いを直す寺として、日本の社会のなかで400年以上も存続してきた。その記録映画を見ると、気違いを集めているのだから、今の精神病院と同じように窓には格子戸がついている部屋がある。
この寺が、どういうやり方で気違いを直したかというと、お風呂に入る時、お坊さんが患者と一緒に入って、「背中を流してくれ」と言う。
「自分の背中というのは、なかなかうまく流せない。前から一度、だれかに流しても
らいたいと思っていたんだが、いい人がいなかった。あなたに流してもらってサッパ
リとした。どうもありがとう」と話す。
こうすると、お坊さんに言われたありがとうで、気違いが一挙に立ち直ったという。
つまり、精神病を直すには、精神病患者がだれかのために役立って、役に立ったことを相手から感謝されるというシステムが必要である。(126p)
###

内田樹さんが言っていたことですが、人生は誰かから尊敬を集める行為である、のです。
感謝を集める、と言ってもいいですね。
だから、ありがとうが必要なんです。
ありがとうと誰からも言われない人の人生は、寂しく、そして狂っていきます。
だから我が家では、我が子たちのありがとう資源を増やしてあげたい。
そうすれば、我が子たちも誰かに「ありがとう」とたくさん言うことができる。
「ありがとう」をたくさん言えば、誰かからも「ありがとう」と言ってもらえる。
そういう好循環が生まれ、ハッピーな人生を築いていけるのだと思うのです。

ありがとうと言うには、二つの要件がありますね。
 
 ・よい行いに気づくこと
 ・よい行いをさせること

前者は「感性」ですね。
よいと思ったことをパッと見つけて、すかさずありがとうと言う。
それも大事。
でも子どもだからまだ何がよいことか分からないことも多い。
だから、よい行いをさせるんです。
お手伝いでもいいし、言葉遣いでもいい。
そして褒める。ありがとうと言う。
そうやって我が子たちの「ありがとう」を増やしていきたいと思っています。

0 件のコメント: