2010年11月11日木曜日

ヒトは一生にどれだけ食べるのか

こんにちは

出張に行くと、つい食べ過ぎちゃうんですよ。
我が家ではいつもは粗食なので、外食するとタガが外れちゃうんでしょうか。
あはははは。
腹がパンパンになっちゃって動けなくなって、ビジネスホテルのベッドの上で考えました。

「人は一生にどれだけのものを食べるのだろうか?」

ちょっと計算してみましょう。
ぼくはエンジニアなので計算が大好きなんです。

三大栄養素は、タンパク質、糖質(炭水化物)、脂質(脂肪)です。
これらは1gあたり以下の熱量(カロリー)を持っています。

 ・タンパク質;4kcal/g
 ・糖質(炭水化物);4kcal/g
 ・脂質(脂肪);9kcal/g

肉を食べることを考えてみます。
肉は、だいたい以下の成分でできています。

 ・水分;50%
 ・タンパク質;25%
 ・糖質(炭水化物);12.5%
 ・脂質;6.25%
 ・無機質などその他の成分;6.25%

よって肉1gを食べて得られる熱量(カロリー)は以下のように計算されます。
 
 ・タンパク質;4kcal/g×0.25g=1kcal
 ・糖質(炭水化物);4kcal/g×0.125g=0.5kcal
 ・脂質(脂肪);9kcal/g×0.0625g=0.56kcal
 ______________________
  合計 2.06kcal/肉1g

ところで人間は一日に約2000kcalの食べ物を食べます。
肉に換算すると、

 2000kcal÷2.06kcal/肉1g=肉970g

ということになります。
肉だけで一日の必要カロリーを得るためには、毎日970g食べなくてはなりません。

70年間生きるとして、赤ちゃんの時から年寄りになるまで毎日平均2000kcalの食事をすると仮定します。
すると肉だけを食べて一生を過ごすと、

 970g×365日×70年間=24トン

もの肉を食べることになります。

人間は肉だけを食べているわけにはいけません。
穀類や野菜も食べなくてはなりません。むしろ肉よりも穀類や野菜をたくさん食べるでしょう。
穀類や野菜の1gあたりの栄養価は肉よりも低いので、肉の2倍~3倍は食べなくてはならないでしょう。
よって、人間が一生に食べる量は、

 24トン×(2倍~3倍)=48トン~72トン

と見積もることができます。

人の体重を60kgとすると、体重の800倍~1200倍もの食べ物を一生のうちに食べる計算になります。
ずいぶんと食べるものですね。


上野川修一『免疫と腸内細菌』平凡社新書\700-によると、人は一生に70tの食べ物を必要とするのだそうです。
米6t、小麦2.6t、野菜7.5t、乳3.4t、魚3tなど。

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