2010年11月1日月曜日

子どもはセックスするな!

こんにちは

先週山形に出張に行きました。
赤湯温泉駅で新幹線を待つ間、駅構内のコンビニでお土産を物色。
その時、物憂げな表情をした方がオーラを放ちながらコンビニに入ってきた。
なんと、夜回り先生、水谷修さんでした。
面識もないのに思わず声をかけ、挨拶しちゃいました。
ぼくってミーハーだなー。

ずっと前、水谷さんの講演を聴いたことがあります。
その時にお話してくれた面白い話題をみなさんにもお裾分けしますね。

では「第1問」です。

 15歳未満の少年・少女と成人が肉体関係をもった場合、
 これは犯罪になるでしょうか

これは当然分かりますよね。
この場合、大人は三つの罪状で裁かれます。
児童福祉法違反と青少年健全育成条例違反(淫行条例違反)と、三つ目に暴行罪がつきます。
即、刑務所行きです。

次に「第2問」。

 18歳未満の少年・少女と20歳以上の成人が愛し合って性的な関係を持った場合、
 罪に問われるでしょうか

二人は愛し合っているんです。
援助交際、売春でのセックスではありません。
さてどうでしょう。
これもやっぱり大人の側は罪に問われます。
青少年健全育成条例違反と児童福祉法違反です。

さて最後の問題「第3問」。

 18歳未満の少年・少女が愛し合い同士が合意のうえで性的な関係をもつこと、
 これはどうでしょうか

さてさてどうでしょう。
高校生同士がエッチするなんて、今やあたりまえのこと。
まして二人は愛し合っているんです。
何の問題もないじゃないですか。

ところがこれも犯罪なんです。
これを「不純異性交遊」と呼ぶんです。
ピュアな純粋な心で愛し合っている二人であっても、18才未満の子ども同士がセックスすると「不純」異性交遊になってしまうのです。
刑法犯ではないですが立派な犯罪で、日本では18歳未満の子どもがエッチをすることは禁止しているんです。
ですから、それを繰り返すと虞犯といって、しかるべき施設に更生保護されます。

水谷先生は「このことを子どもたちも完全に見失っている。みなさん方が見失っているのだから、あたりまえですね。困ったものです。(水谷修『夜回り先生の卒業証書』日本評論社\1300-、166-167p)」と嘆いています。
法律上、高校生はエッチをしていけないことを子どもはもちろん、大人も知らない。
知らないから、子どもは感情のままにセックスしてしまうし、大人はそれを指導もできないんです。

ここからはぼくの推論です。
ではなぜ子どもはセックスしてはいけないのでしょうか。
そこには「立法事実」「立法根拠」があるはずです。

世の中には法律で禁止されているものがたくさんあります。
たとえば麻薬。
麻薬は脳に強烈な快楽を与えます。
それが身体依存、精神依存を生み出し、麻薬から離れられなくなり、最後は廃人のようになってしまいます。
だから、大人でも子どもでも法律で禁止しているのです。

酒、タバコは20才を区切りにして、20才未満だけ禁止しています。
酒、タバコも脳に快楽を与える物質です。
とはいえ麻薬ほどは強くはない。
なので大人ならコントロール可能な物質だ、という判断なんでしょう。
強くはないといえ、子どもにはコントロールしきれないから、20才未満は禁止にしているのです。

パチンコなどのギャンブルもそう。
勝ち負け、それも金銭による賭け事は、脳に快楽を与えます。
ギャンブル依存症なんて病気もあるほどで、大人でもギャンブルを止められなくなる人もいる。
子どもは禁止しておく方がよい、という判断なのだと思います。

こうして見てみると、子ども、青少年に禁止しているものは、どれも脳に強い刺激を与えるものばかりです。
子どもの脳は柔らかく、だからこそ強い刺激に囚われやすい。
囚われるだけじゃなく、それによって破壊される恐れもあるのです。

セックスも脳に強い快楽を与えます。
それが子どもの脳を捕らえ、破壊していく恐れが強いのです。
だから禁じなければいけないのでしょう。
脳科学が発達していない時代でも、子どものうちにセックス漬けになってしまった悲惨な事例が数多く見られたのではないでしょうか。
だから酒やギャンブルと同様に、法律で禁じることにしたのだと思うのです。

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