2010年11月29日月曜日

紅葉が鮮やかな理由


こんにちは

土曜日、和光研で脳センター新棟の高圧ケーブルを特高変電所に接続する工事の立ち会いをしました。
和光キャンパスもすっかり晩秋のたたずまい。
仕事のついでに銀杏や桜の紅葉も楽しめましたよ。
休日作業もなかなか悪くないものです。
しかしなぜに紅葉はあんなに鮮やかな色をしているのでしょうか。
家に帰って調べてみました。

紅葉の色は、アントシアニンという赤紫の色素の色です。
実はこのアントシアニンは蛍光性の化合物なのです。

私たちがものを見るということは、ものからやってくる光を見ているのです。
ものからやってくる光には、次の三つがあります。

1.反射した光
2.透過した光
3.そのもの自身が発した光

この中で最も鮮やかに見えるのは、3,そのもの自身が発した光です。
反射した光、透過した光はちょっとくすんで見えます。
映画はスクリーンに光を当てて反射させますが、くすんでしまうために真っ暗な部屋で映写し、相対的に鮮やかさを増すようにしています。
液晶テレビは液晶パネルを透過した光を見ていますから、少しでも鮮やかに見えるようバックライトの輝度を上げています。
最近、道路の信号灯はLED=発光ダイオードのものに置き換えられています。
これはLED自身が発した光のためとても鮮やかにはっきりと見えるためです。
昔の信号は内部の電球の光を赤や緑のガラスを透過させたものだったので、特に日中明るい場所ではよく見えないこともありましたね。

さて、紅葉の色の素であるアントシアニンは、蛍光性化合物です。
蛍光ペンの色と同じ色素です。
蛍光性の物質は、その分子に当たった光をいったんエネルギーとして蓄え、それからその分子固有の光を発します。
だから蛍光ペンで塗った場所は、鮮やかにくっきりと見えるのです。
それと同じく紅葉した葉にある蛍光性物質であるアントシアニンは、そのもの自身が光を発しているのです。
よって、アントシアニンを含んだ紅葉の色は、目にも鮮やかな色に見えるというわけです。


和光キャンパスの紅葉の様子です。
キレイ、キレイ。

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