2008年12月24日水曜日

楽器を習う効用

こんにちは

ぼくはギターなど楽器を少々たしなみます。
おかげで幼稚園でギター生演奏サンタなんかできました(^^;)。
ギターが弾けてよかったなーって思います。

楽器が弾けるといっても、フォークソングやロックをやっていたので、正式な教育、訓練は受けていません。
ヤマハの音楽教室にも通ったことがありますが、かなり我流です。
楽譜を読むのは遅いし、自分で作った曲を楽譜に書くのはほぼできません。

100歳現役医師、日野原先生はピアノが弾けます。
学生時代結核になり、療養生活を余儀なくされた。
学校にも行けず家にいるだけではつまらないので、ピアノを練習したのだそうです。
日野原先生は「楽譜の読み書きができ、楽器が弾けるということは、外国語をもう一つ習得できたのと同じ価値を、人生に与える」なんて言っています。

なので、我が子たちにも何か楽器を習わせたいと思っているのです。
松永暢史『女の子を伸ばす母親は、ここが違う!』扶桑社\1200-にこうありました。

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楽器演奏の習得に関するすべての学習のベースにあるのは”忍耐力”です。
ピアノやバイオリンと”忍耐力”にどんな関係が・・・と思った方は、おそらく楽器を弾いたことがないか、あるいは楽才があって苦もなく楽器が弾けるかのどちらかでしょう。
そんな楽才に恵まれないほとんどの人は、楽器がうまく弾けるようになるまでは、つらく苦しい道のりを歩まねばなりません。
初めてピアノなどの楽器を弾いている人を見たとき、多くの子どもは簡単に「自分もやってみたい!」と言い出すものです。
それは、いとも簡単に、楽しそうに楽器を弾き、その結果美しい音楽を奏でているからにほかなりません。
こんなに簡単そうなら、自分にもできるかもしれないという勘違いから、子どもは「自分もやりたい」と言うのです。
ところが美しい音楽を奏でるためには、相当な練習が必要だということは、いざ楽器を習い始めれば、子どもにだってすぐにわかります。
指は思うように動かないし、楽譜は読めなければならないし、バイオリンに至ってはまともな音さえ出すことができません。
これはなまなかなものではない、と悟ったとき、子どもは愕然とします。
でも、すでに高いお金を出して楽器を買ってしまった親は、簡単にやめさせてくれるはずもありません。
では、どうすればいいのか。
忍耐しかありません。
楽器が弾けるようになり、演奏が楽しめるようになるまでには、ひたすらつらい練習に耐え、なかなか上達しない自分に対するいらだちに耐え、教師に怒られるのに耐え・・・と、楽器を習うことは、忍耐の連続とも言えます。(137-139p)
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そして松永さんは、楽器を習うことを通じて得た忍耐力が、その後の子どもの人生に役立つと言っています。
勉強をする上でも、仕事をする上でも、よい家庭を築く上でも、忍耐こそ必須のものだからです。
世の中は自分の思い通りになるわけではありません。
最終的には思い通りにするために色々チャレンジするのですが、そこへ至るまでには地道で着実な時間と精神が必要で、忍耐力があるかないかで成否が決まると言ってもいいです。

一番は、自分でさえも自分の思うようにならない、と知ることだと思います。
やりたいことができないのは、周りの人や社会システムが悪いということより、圧倒的に自分の方がその「資格」がないからだということが多いのです。
学力が足らない、技能が不足している、信用がまだ十分じゃない、などなど。
よって、やりたいことができる状態まで自分を高める必要があります。
自分を高めるには、確かな方法で地道に着実にやっていかなくてはなりません。
それは忍耐の連続なんです。
忍耐ができず、自分を高めることができない人が、誰々が悪いからだ、とか、社会が悪いとか言うのだと思います。

楽器を習うと、自分さえも自分の思うようにならない、ということを思い知らされます。
ピアノなど楽器を弾くと、思うように自分の指が動かないのです。
思い通りに指が動くようにするためには、我慢強く何度も何度も繰り返し練習するしかないのです。
その結果、美しい演奏ができるようになるのです。
自分を克服できたからそれができたんだ、という経験を何度もできるわけです。
その経験が、安易に人のせいにするだけのくだらない人生に堕することを防ぐのだと思います。
それは素晴らしい「人生の刻印」となるはずなんです。

我が子はっちゃんもとっちゃんも音楽は好きなようです。
ぼくのギターに合わせて歌ったり踊ったりしています。
はっちゃんなど、めちゃくちゃだけど自分でギターをかき鳴らし自分で歌を作ったりで、さすがシンガーソングライターくずれの息子です!
おじいちゃんの家にはピアノがあって、たまに弾いて遊んでいます。
うまくチャンスをとらえて、「ピアノか何か習ってみる?」と誘ってみようと思っています。

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