2009年7月14日火曜日

高校受験は人生の必須科目

こんにちは

ぼくは若い頃、中学受験対策の大手進学塾で教えていたことがあります。
そのときの経験から、できれば中学受験はしない方がよい、と思っています。
中学受験は子どもの生理に合っていないからです。
中学受験で合格する子は、頭のよい子でも努力する子でもない。
知的にマセた子なんです。
12才頃までにマセた子が、ちょっとひねった入試問題を解くことができる。
ただそれだけなんです。

子どもの頃マセていた子は、たいてい成長するとふつうの子になってしまいます。
というより、他の子が成長して追いついてしまう。
で、マセた子は子どもの頃お勉強ができたばっかりに、努力する訓練を怠ってしまう。
すると、あとからやって来た子どもたちに追い抜かされちゃうんです。

でもまあ合格する子はいい。
中学受験で不合格となった子どもの心の傷は大きい。
まだ世間が狭い時期ですから、たまたま不合格になったとは考えられず、自分はバカなんだと自己規定してしまうんです。
さらにバカ親が追い打ちをかけちゃったりして。
「不合格なんて、あなたを何年塾に通わせて、お金をいくら使ったと思ってるのよ!」
ああ、かわいそう。

糸山泰造『12歳までに「絶対学力」を育てる学習法』草思社¥1200-にもこう書いてありましたよ。

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誤解のないように言っておきますが、中学受験が危険なのは、受験勉強をする時期が問題だからです。
脳内進化が完了していない時期だから、危険なのです。
ですから、受験は受験でも、高校受験は、たとえ進学しなくてもさせることが望ましいのです。
十分に覚悟をし、準備をし、相手を分析し、自分を分析し、計画を立てる。戦い方を教え、知識もスピードも養成すべき時期だからです。(208p)
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はっちゃん、とっちゃんには、小学生のうちは存分に遊びまくって、小脳の回路を増やしてもらいたいと思っています。
遊びまくるといっても放ったらかしにするのではなく、いろんな場を用意してやって、その中でアクティブに遊ぶ。
自分で工夫したり、仲間と協力したり、そういう経験をたくさんできるように。
たとえば、ボーイスカウトなんかいいんじゃないかって思っているんです。

で、中学校に行ったらガッチリ勉強する。
中学校の時期はガリ勉でいいんです。
だって、中学校の勉強は教養教育なんですからね。
教養はしっかり身につけておく方がいいんです。
意味、意義なんか考えずに詰め込んでおくべきことが、教養なんです。
ガッチリ詰め込むための手段として、高校受験は最適です。
そして高校受験は、本当の頭の良さ、努力が試されるものなのです。
十分に覚悟をし、準備をし、相手を分析し、自分を分析し、計画を立てる。戦い方を教え、知識もスピードも養成すべき時期なのです。
これは、人生の戦い方の基礎基本にもなるわけです。
中学時代はだらけてはいけない時期なんです。
だらけたことは一生の不覚になってしまう時期なんです。

そういうことが分かっている学校に入学させたいのです。
小学校のうちからそれが分かっている学校。
そういう学校を見つけていきたいと思っています。

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