2009年10月5日月曜日

ありがとうの意味


こんにちは

何度も書きましたが、我が子たちには「ありがとう」と言う躾をしつこくやっています。
誰かから何かしてもらったら「ありがとう」と必ず言う。
いずれは自分に対してだけじゃなくて、他の誰かのため、社会のためにいいことをしている人にも「ありがとう」と言えるような人物になってもらいたいです。

よいことは誰がしていてもそれを認め、そしてそれをその人に伝える。
それが身の回りから世の中全体をハッピーにしていく道ですからね。
西田文郎『10人の法則』現代書林¥1500-にこうありました。

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人に何かしてもらったときは、必ずありがとうといいなさい。
子どもに繰り返して教えるのも、自分の喜びを他人の行為と結びつける、こういう関係性の把握の訓練です。
なぜそんな訓練が子どもに必要なのかといえば、人間は一人では生きられない、社会的動物であるからです。(72p)
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そうなんです、人間は一人で生きているのではないんです。
自分の喜びを他人の行為と結びつけること、それが「ありがとう」の言葉なんですね。
自立している人ほど「ありがとう」を言うのです。
自立している人ほど、誰かに助けてもらうからです。
そして助けてもらったことを素直に感謝できる。

逆説的ですが、自立していない人ほど、誰にも助けてもらえない。
それは何かをしてもらったことに感謝をしないから。
何かをしてもらっていることに気づかない。
鈍感なんですよ。
だから自立していない人は、孤独の中で生きなくてはいけないのです。

「ありがとう」を言う訓練をしていると、誰かのさりげない優しい行為にも気づくようになると思うんですよ。
それは、誰かが助けを求めていることにも気づくようになる。
気づけば手伝いたくなります。
手伝えば「ありがとう」と言ってもらえる。
誰かの役に立ったことほど、自分の存在を実感できることはありません。
生きる勇気が生まれてきます。

楽しい人生は、頼り頼られ、です。
それをつなぐのは「ありがとう」の一言だと思っています。

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