2009年10月27日火曜日

クリアランスを持て!


こんにちは

今、神戸スパコン棟建設工事が佳境です。
先週末は水木金と現地出張して、ザクザクと仕事をこなしてきました。
木金は朝早く起きて、ホテルで下資料を作ってから朝一で現場入り。
即打ち合わせ開始です。
昨日も特別高圧変電所の受電前検査立ち会いのため、日帰り出張。
朝5時に家を出て一番の飛行機で神戸まで。
立ち会いの合間に次年度の予算資料のチェックなどもこなしました。
帰宅は夜10時過ぎでした。
さすがに疲れたね。

前便で「残業しない技術」なんてのを書きましたが、ぼくは残業をまったくしないわけじゃありません。
必要であれば残業します。
だから、残業しないことが目的じゃないんです。
むしろ、残業するために残業しないんです。

普段の仕事を残業してこなしていたとしたらどうなるでしょうか。
新たな仕事が舞い込んできたとき、それに対応できなくなってしまいます。
対応するためには、更に長時間残業したり、徹夜したり。
そんなんでいい仕事ができるとは思えませんよ。
普段の仕事を残業無しでこなしているからこそ、新たな仕事にもチャレンジできる。

そもそも残業は、普段の仕事を超える仕事をするためにするものなんだと思うわけ。
普段の仕事をこなしているだけでは、新たな経験ができません。
実力=知識×経験^2ですから、普段のルーチン仕事だけでは新たな知識も実りある経験もできない。
だから常に「余力」を持っておく必要があるんです。
余力を持つために、普段の仕事を合理的に短時間でこなせるだけの技術を身につけておく必要があります。
それが「残業しない技術」なんです。

駒崎弘樹『働き方革命』ちくま新書¥700-にこうありました。

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社員の前に、取引先の前に、銀行の担当者の前に座る時、僕はベストなコンディションでなくてはいけない。
疲れが溜まって不機嫌な顔をしていたら、目の前に座っている人たちもまた、不愉快な思いをしてしまう。
それは僕のビジネスにとって非常にマイナスなんだ。
だから日々、コミュニケーションの一瞬一瞬でベストな自分を出せるよう、常にメンテナンスしていかなくてはいけない。(158p)
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普段から残業続きで「いっぱいいっぱい」の人は、余力がない。
余力がないから不機嫌です。
疲れていれば不機嫌になるのも当たり前。
こんな時に新たな仕事が舞い込んできたら「えー、嫌だなー」と思うはず。
嫌々やる仕事はいいものになりませんぞ。
その上、嫌な気持ちが顔や言葉の端端に出ちゃうから、一緒に仕事をする人も不愉快になる。
全体のパフォーマンスを落としてしまいます。

普段は残業しないで休養を十分取ったり、家族とゆっくり団らんしていれば、笑顔も生まれます。
そしていざというときには「よっしゃ!やってやるぜー!」とできる。
もちろんその余力を仕事だけではなく、自己啓発の勉強や趣味やボランティアに振り向けることだってできます。
するとますます多くの人たちの信頼を得ることができ、心も安定します。

そのために残業しないことが大切。
それが自分をメンテナンスすることになり、ベストな自分を創り出せるからです。
自分こそが一番の「資源=リソース」なんです。
大切に扱わなくちゃいけませんぞ!

さて、今日は筑波出張です!


写真はスパコン棟の屋上、太陽光パネルの前でスパコン本部の面々と。
余力があると本部の人たちとの仕事にも参画できます。
これが楽しい!
え?でしゃばってるだけ?!

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