2009年10月1日木曜日

本のある家


こんにちは

我が家の西面は、全面造り付けの本棚です。
階段に沿って2階の天井まで本棚になっています。
我が家は本があふれてますからね。
それに、西面は西日からの直射熱が厳しい。
本自体が断熱材の役目もしてくれます。
一石二鳥!

なぜ、こんな家を設計したか。
それは、本のたくさんある家で子どもを育てたいと思ったから。

ニュートンはケンブリッジ大学に学びましたが、卒業の頃ロンドンでペストが大流行したために大学が閉鎖になり、故郷ウールソープの実家に戻って2年ほどをすごしました。
その2年間にニュートンは万有引力の法則を発見し、微積分を考え出し、太陽光をプリズムで分光する実験を行いました。
この2年間は、ニュートンの人生にとって最も充実した時期だった。
なぜなら、ニュートンの実家も本だらけだったんです。
高校(王学校)でニュートンをかわいがってくれたストークス先生から贈られたたくさんの古典書と、お金持ちだった義父の残した何百冊もの蔵書からなる、ニュートンの個人図書館があったのだそうです。

中田力『天才は冬に生まれる』光文社新書\680-にこう書いてありました。

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基本教育と、有り余る程の本と、物を考えるための自由な時間。
どうも、天才と呼ばれる人間達がその驚く程の創造性を発揮するために必要な条件とは、この三つであるようである。(84p)
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ニュートンは、ケンブリッジで学んだ基礎力と、ペスト流行による疎開というありあまる時間、そして個人図書館にふんだんにある本があったから、この2年間に多くの重要な発見ができたのではないでしょうか。

我が子たちには、小学4年生までは読み書き計算の基礎基本はみっちりと教えたいと思っています。
小4までの読み書き計算の基礎があると、大人の本でもほぼ読めるようになっちゃうんです。
数学の難しい理系の本はちょっと無理かもしれないけど、小説や評論だったら子ども向きの本に限らず読んで楽しめるようになるのです。
だって、中学受験に出題される問題文は、岩波新書などまったく大人向けの本から引用されているんですから。
小六までにそのくらいの基礎力が身に付いていなくちゃね。

理系の本はある程度積み上げていかなくちゃいけませんから、小学校向き~中学校向き~高校向きと読み進める必要があります。
我が子がもし数学や理科が好きな子になったなら、自分の学年より先の学年の教科書を買ってあげようと思っています。
数学の教科書だって、例題をひとつ一つこなしていけば、どんどん先へ読み進めることができるんですからね。

ぼくも高校生の時、数学の授業時間は先生の話はまったく聞かず、勝手に教科書を先へ先へと読み進めていました。
先生から問題を当てられても、既に解き終わっているので平気です。
自由な校風の都立高校だったので、ちゃんと勉強しているなら先生の話を聞かなくても許してくれてたんですね。

ともかくそうやって基礎力が身に付いていると、学校の宿題などやらなくちゃならない義務的作業もササッと効率よくやっつけることができます。
学校の勉強だって余裕で取り組める。
すると時間に余裕ができる。
時間に余裕ができたら、本でも読もうという気になるわけです。
そして、ますます基礎力が身に付き、時間の余裕も生み出せ、さらに本を読めるようになる。
時間と能力に余裕ができれば、好きな趣味に没頭することもできますし、時にはボーッとすることだってできる。
こういう好循環な人生であってほしいと思っています。

そのためにも、我が家にはたっぷりと本を置いておくんです。
もちろんぼく自身も本をたくさん読む。
読むだけじゃなくて、読んだことを活用する。
その姿を子どもたちにも見せる。
そういう雰囲気の中で、我が子たちを育てたい。

って、ぼくが本を買いすぎる言い訳かもねー。
あはははは。


写真は竣工したばかりの頃、5年前の我が家。
今じゃもうこの本棚も本で溢れかえっています。。。


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