2009年5月11日月曜日

加減を知る

こんにちは

前便で「ほどほどが大事」と書きました。
ほどほどとは、まったく主張するなということではなく、主張すべきことは主張するけど、頃合いを見て引け、ということです。
まー、言うはやすし行うは難し、ですがね。
要するに、加減を知る、ということです。
加減とは、読んで字のごとし「加えたり、減じたり」です。
加えることも必要だし、減らすことも必要。

では、加減を知るためにはどんな訓練がいいかというと、それは料理。
料理はプロトコル(段取り、手順)の訓練になるだけじゃなく、火加減、煮加減、焼き加減、味加減と、加減のオンパレード。
加減を知るためにもってこいなんです。
塩辛い味が好きだと言っても、塩を入れすぎたらやっぱり食えないわけです。
薄味がいいと言っても、あまりに調味料を入れなかったら、ぼやけた味になってしまって美味しくない。
ガツンと入れるものは入れなくちゃ、美味しい料理はできない。
さりとて入れすぎたら食えなくなる。
途中途中味見をしながら、判断していく必要があるんです。

森信三『人生二度なし』致知出版¥1600-に「知恵とは加減を知ることである」とありました。

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総じて料理というものは、物の加減、すなわち程度を問題とする事柄だともいえるわけであります。
つまり煮加減、塩加減など、すべてが程度ということでありまして、それを誤らぬということは、確かに一つの知恵といってよいわけです。(76p)
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料理をすることによって、加減を知る。すべてが「程度」であることを知る。
それは人生へも応用可能。
いや、人生こそ加減であり、程度なんだと分かる。
それが分かる人物こそ知恵のある者ということになるわけです。

はっちゃんとっちゃんにも料理を教えていきたいですねー。

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