2009年5月18日月曜日

頭の良さとは国語力なり

こんにちは

とうとう先週、労組団体交渉にデビューしましたー。
これまでも労組執行委員の経験もありましたが、今度は委員長です。
やっぱりぼくがメインにしゃべらなくちゃね。
何をしゃべるか、断交前にレジメを作りました。
どういう論理で攻めれば説得的になるか考えながらの作業。
とても楽しかった。

そして今期初断交。
初めてなので理事長も出席。
我が社の理事長は、言わずと知れたノーベル化学賞の野依さんです。
子どもの頃のあだ名は「野豚」、教授になってからのあだ名は「鬼軍曹」。
とても精力的な方ですから、圧倒されないようにしなくちゃ。
でもたかだかぼくの2倍です(^^;)。<-4/14ごみメール参照。
そう思えば、それほど物怖じしなくてすみました。

理事長はお忙しい方なので、具体的な交渉は労務担当理事へ引き継いで退席です。
以降は労務担当理事と労務関係の部課長さんと交渉。
労務担当理事、つまり平理事は、ぼくの1.5倍です(^^;)。<-4/14ごみメール参照。
まるでリラックスして交渉できちゃいましたよー。
あはははは。

とはいえ、さすがに我が社の若手No.1理事ですから、よくしゃべる。
ぼくもがんばったんですが、やっぱり理事の方がたくさんしゃべりましたね。
理事:ぼく:その他=5:4:1くらいでしたか。
さすがぼくの1.5倍だけはあります!
ぼくもまずまず善戦したと思いますよ。

理事長にしても理事にしても、話がめちゃくちゃ上手いです。
おしゃべりで話す量もすごいんですが、内容もあり、論理も整然としている。
話すことをそのまま筆記しても、十分読むに耐える文章になるくらいです。
頭がいいって思いますよ。

今野浩『金融工学の20年』東洋経済新報社¥1600-に、経済学者で超整理法で有名な野口悠紀雄さんのエピソードが書いてありました。
今野さんは高校、大学で野口さんと同級生なのだそうです。大学はもちろん東大工学部。

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野口氏は、われわれの世代を代表するスーパースターである。
日比谷高校時代は、つねに400人の中で一番の成績を収め、特に国語の能力では日比谷100年の歴史の中でも、谷崎潤一郎、江藤淳につぐナンバー・スリーと謳われた。
国語の能力がすぐれているということは、ほんとうの意味で頭が良いということだ。
そのうえ「超」勤勉ときている。(144p)
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母国語とは「思考言語」でもあるんですよね。
だから頭をよくするためには、思考言語を鍛える必要がある。
それも自覚的に。
母国語だと思うと、ある程度は自然にしゃべれちゃうから、あえて鍛える必要がないように思えてしまう。
ところがどっこい、国語こそ頭の良さなんですね。
思考言語は意図的に鍛えていかなくちゃいけなんです。
たくさん本を読み、多くの人と議論し、いっぱい文章を書く。

労組執行委員長の仕事も、その意味でいいチャンス。
頭のいい人たちと丁々発止の実戦を経験することができるんですから。
こりゃー鍛えられますよ。
ぼくは理研労第90期の執行委員長です。
ということは、長い理研の歴史の中で。これまで執行委員長はたったの90人。
めったにできる仕事ではありません。
誰もができる仕事ではありません。
いい経験をさせてもらっています。
ありがたい、ありがたい。

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