2009年5月19日火曜日

知能指数とは何か

こんにちは

ぼくは頭がいい方です。
知能指数IQは200あります。
エヘン!

なーんて言ったらどう思いますか。
さすがよっちゃん、スゲーでしょうか。
よっちゃん何バカなこと言ってんの、ちょっとおかしいんじゃないの?、でしょうか。

そもそも知能指数って何でしょうか。
知能指数の定義は、

 IQ=(精神年齢÷実年齢)×100

です。
精神年齢とは、ある年齢の普通の人だったらこのくらいのことが分かる、といったものです。

では、よっちゃんIQ200にあてはめてみましょう。
よっちゃん満47歳の精神年齢を、IQ200から逆算して求めてみると、

 よっちゃんの精神年齢=94歳

ということになります。
ってことはもしかしてつまり、ボケてる??
あはははは。

確かに年齢と共に磨かれる知性はありますが、一般的に知能は成人になってしまえばそれほど伸びるものではありません。
精神年齢は25歳くらいでほぼ飽和してしまいます。
すると、定義式をあてはめれば、実年齢が上がるに従ってIQはどんどん下がっていってしまうことになります。
だからといって、アタマが悪くなっていくわけではありませんよね。
ですから知能指数というものは、定義からして成人には適用できないものなんです。

時々、幼児教育の教室に「IQ180の天才児になれる」なんて宣伝を見かけます。これもあてになりません。
もともと知能テストは、発達に遅れのある子どもを早期に発見して、特別な支援教育をするために開発されたものです。
村上和雄『幸福の暗号』サンマーク出版¥1600-にこう書いてありました。

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一番最初にIQテストを発明したのはフランスのビネーなんですね。
彼がこれを発明した理由は学校の教育についていことができない、あるいは勉強が遅れてしまっているような人を客観的に発見して、補習を受けさせることによってみんなについていけるようにする指針として考え出したわけですよ。
ビネー自身はそれが知能を測るなんていっていない。
知能というものがあってそれを客観的に測れるなんて一言もいっていないし、むしろ「そういうふうに使ってはいけない」といっているんです。
ところがそれが、アメリカに輸入された途端にまちがった使われ方をするようになった。(109p)
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知能検査、知能指数は発達の遅れた子どもに対して意味を持つものなのです。
ですから、標準のIQ100を大きく越えた数字はあまり意味を持たないのです。
ただ単に、知能検査の測定限界を超えた数字が出た、ということに過ぎないのです。
IQ180と測定されたからって、天才児であるとはまったく言えません。

知能検査も繰り返し同じテストをすれば、習熟して点数が良くなるのはあたりまえです。
天才児養成をウリにしている幼児教室は、知能検査の特訓をしているだけなのです。
特訓すればIQ180を出す子だっているに決まっています。
それは、頭の良さとは何の関係もないことなのです。

世に言う「天才」というのは、<大人になってから何らかの偉業を成し遂げた人>のことを言うのです。
子どもがいくら知能指数が高くたって、子どもじゃ何も業績がないわけですから、天才とは言えませんよね。

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