2009年5月23日土曜日

新型インフルエンザにも鼻呼吸

こんにちは

神戸に出張してきました。
新型インフルエンザ騒動で、神戸は閑散としていました。
道行く人ほぼすべて、マスク着用。
ちょっと異様な光景でした。

でも、マスク程度の目の粗さではウイルスまでシャットアウトはできないんですよ。
マスクの役割は病原体をシャットアウトするためというより、口や喉の乾きを防ぐことなのです。
口や喉の細胞表面が湿分で潤っている場合、その細胞表面の活性は正常になっているので、病原体の浸入を防ぐことができます。
細胞が乾燥してしまうと、細胞表面に微細なひび割れができたりして、そこから細胞液がしみ出し細菌の餌になり、細菌が増えてしまいます。
また、乾燥した細胞膜は正常な免役活性を持たず、ウイルスの侵入を許してしまいます。

既にインフルエンザに罹患した人は、マスクは有効です。
咳やくしゃみなどで、ウイルスの含まれた鼻水、唾液などを飛散させることを抑えることができるからです。
よって、他の人にインフルエンザをうつす可能性を低めることができる。

さてさて、鼻呼吸です。
鼻はすぐれたフィルターです。
技術士会の勉強会で国立感染症研究所 ( http://www.nih.go.jp/niid/index.html )に行ったとき教えてもらったことがあります。
ある濃度のインフルエンザウイルスが含まれた溶液を、鼻に垂らした時と口に垂らしたときとで、発病率がどのくらい違うか研究したんだそうです。
やはりというか、鼻の方が防護力が強いことが分かりました。
口に垂らした濃度の200倍もの溶液を鼻に垂らしても、発病することがなかったんです。
つまり、鼻は口の200倍のフィルター効果がある、ってことです。
鼻呼吸が大切なのがわかると思います。

今回の新型インフルエンザも、若者の罹患率が高いようです。
近頃の若者は、口をぽかーんと開いている子が多い。
こういう子は口呼吸してるんです。

今回のインフルエンザは、それほど毒性もなく、感染力も強くないようです。
早寝早起き、正しい食事、ストレスをためずに免疫力を保持すること。
そして鼻呼吸。
これで大丈夫だと思います!

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