2008年8月30日土曜日

勉強は吉

こんにちは

子どもの学習時間に関する調査データによれば、学校の授業以外にほとんど勉強しないという子どもが増えているそうです(第2回青少年の生活と意識に関する基本調査、平成12年 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/seikatu2/1_1.html )。

中学生では19.9%の子どもが学校以外では勉強しない。
高校はほぼ全入になってしまいましたから、勉強しなくたって大丈夫って事でしょうか。
塾にも行かない子どもが2割もいるんですね。
中学校も最近はあまり宿題を出さなくなっているようですしね。
宿題出したところで、やってこない子どもが増えている。
しかもやってこなくても堂々とした態度の子ども。
先生も厳しく指導しなくなっちゃっているし。

高校生になるともっとすごいですよ。
39.7%、約4割の子どもが勉強しない。
大学も学校を選ばなければ誰でも入学できる時代ですからね。
おまけに、進学しない子どもは勉強する必要がない、と思っていたりするんです。
つまり、社会人は勉強不要、と考えているんですね。

さらに大学生になると47.5%も学外で勉強しない学生がいるそうです。
最高学府って一体何?
これもつまり、大学はほぼ全員が進学しないで社会に出るわけですから、社会人は勉強不要と思っている証拠でしょう。

そして子どもや学生が学校外で勉強しないという傾向は、年々大きくなっているようです。
そのためか国際的な比較でも、日本の子どもの学力低下は著しい。
まったく最近の子どもは勉強もしないで何やってんだ!って思いますよね。

この頃の子ども、学生に憤慨している大人はどうかというと。。。
何と81.2%の人が仕事場を離れては、ほとんど勉強していないのだそうです。
子どもや若者の不勉強を批判しているその大人が、まったく不勉強なんです。

こういう大人、社会人を見ていれば、子どもだって勉強の意義が分からないのも当然です。
勉強しなくたって何とかなる、と思ってしまうわけです。
お父さん、お母さん程度にはなれるや、って。

でもそれは甘い考えです。
大人だって、親だって、自分は勉強しないくせに、子どもに「勉強しろ、勉強しろ!」とうるさい。
うるさいにはわけがあります。
やっぱり、勉強しないと社会で通用しないことが心の奥底では分かっているからです。

親世代は子ども時代にそれなりに勉強させられてきました。
勉強は好きではなかったかもしれませんが、ほどほどの学力を持って社会に出た。
そのおかげで、それなりに社会人として歩んでこられたし、ほどほどの地位と収入を得られてきた。
子どもが中学生くらいの年代になる頃、親は40代でしょうか。
40代になるとかなり人生が見えてくるんですよ。ぼくもそうですけど。
すると、自分が子どもの頃学んだことが、実はとても役に立っていることが分かってくる。
そして自分の周りの同年代の人を見ると、勉強し続けている人の方が活躍しているのが見えてくるんです。
需要と供給の原則から言っても、たくさんいる不勉強な人より、少ししかいない勉強家の価値が上がるのは当然です。

親は、まったく勉強しない自分の子どもを見て不安に襲われます。
我が子は大丈夫なんだろうか。
このまま社会に出てやっていけるのだろうか。
なのでつい自分のことを棚に上げてでも「勉強しろ」と言ってしまうわけなんです。

子どもにとってやっぱりお手本となるロールモデルが身近にいた方がいい。
その役は、子どもが年少なほど親がやるべきだと思っています。
親が勉強をする姿を見せる。
しかも楽しんでいる。
さらに学んだことを活かしている。
そういう姿をぼくも子どもたちに見せていきたいと思っています。

子どもが年長になるにつれ、親以外の尊敬する人物と接する機会が必要になってきます。
親が勉強家になれば、勉強家人脈ができます。
勉強家同士のつながりができれば、子どもが憧れるような人物との接点もできてくるでしょう。
そうすればますます子どもは勉強するようになると思うのです。

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