2008年9月17日水曜日

肩書きも使いよう

こんにちは

ぼくは普段、肩書きを意識しないで仕事をしています。
もちろん自分は肩書き以上のことをしていると思っていますが、でも肩書きにとらわれて何かやっているという意識はまったくありません。
なので、名刺にも肩書きは記載していませんし、初対面の時の挨拶でも肩書きを添えることはまずありません。
肩書きなんかなくても通用する仕事をしたいと、強く思っているからです。
しばらく一緒に仕事をしたり、打ち合わせをすれば、お互いのレベルは分かるものです。
また、相手のレベルが分かる人と仕事をしていきたいと願っているからです。

でも、あえて肩書き、役職を言う時もあります。
それはぼくの役職が有利に働くときです。
交渉時に役職を気にする相手の場合、使っちゃったりするんですよ。
はっきり言うと「こわっぱ役人」と交渉する時ですね。
つまり、普段から肩書き、役職で仕事を気にしながら仕事をしている人です。

先日も、新しい実験棟を造るための事前協議に、県の出先機関に相談に行きました。
出先機関の担当の人が、いかにも肩書きを気にしそうなタイプだった。
「理研本所施設企画課課長代理の関口です」と挨拶しました。
これでつかみはオッケーなんです。

お役人の世界では、課長補佐、課長代理という肩書きは、フロントマンとして最高位の職位だという暗黙知があります。
実務を取り仕切っている役職で、権限もかなりある。
しかも本省、本所の所属であれば、さらに権限がある。
そういう人が交渉に来た、と誤解してもらえるんです。

さらに、年齢と肩書きの関係にも暗黙知がある。
定年間近の課長代理だったら、中級職のあがりの地位。
まだ若い課長代理だったら、まだまだこれから偉くなる人。
ぼくは実年齢の割に顔に皺もなく白髪も少ないので若く見える(年齢不詳?)。
もしかして偉くなる人?
そう誤解してくれるんですよ。

県の出先機関でも、たぶんこの戦術は成功しました。
相談事もじっくりと聞いてもらえました。
交渉もぼくらに有利に進めることができたんです。
やっぱりそれなりの人が交渉に来たと思われなければ、軽くあしらわれることだってありますからね。
ありがたや、ありがたや。

まー、我が社の課長代理は年齢だけでなれる程度の肩書きなんですがねー。
ナイショだよ。
あはははは。

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