こんにちは
吉田たかよし『寝ながら仕事術』インデックス・コミュニケーションズ\1400-をよんだら、こんなことが書いてありました。
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私にとって幸運だったのは、通っていた兵庫県の私立灘中学・高校が、たっぷり睡眠時間を確保することを奨励していたことです。
世間では、灘校生は東大受験のために、ねじり鉢巻きで深夜まで勉強にいそしんでいるようなイメージを持っているようです。
でも、現実はその正反対です。
灘高校では、毎日の授業は、まだ日も高い午後2時半に終わりました。
なんだか小学校の授業時間のようだと、はじめは面食らった者です。
これは、生徒の負担を軽くするのが目的だということでした。
意外にも、宿題もほとんど出ませんでした。
生徒が睡眠時間を削ることがないよう、細かいところにまで配慮がなされていたのです。
また、灘高校では睡眠を大切にする考え方が浸透していました。
先生から、何度も「寝ないヤツはアホや!」と教え込まれ、生徒もそれが当たり前だと思っていたので
す。
睡眠不足で目を赤くしていると、なんだか恥ずかしく感じるといった校風があったのです。(55p)
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ナルホドー。
脳科学者の伊藤正夫さんも、一流の研究者になるためにはよく眠らなくてはいけない、と言っていました。
脳で勝負する人は、よく眠らなくちゃいけないんですね。
そうじゃないと脳の機能は十分発揮できないんです。
脳だけじゃありません。
脳を支える体の健康のためにも、たっぷり寝る必要があります。
西原克成さんの学説によると、血液を作っている骨は重力がかかっていると十分な造血機能を発揮できないそうです。
横になって眠ることにより、骨にかかる重力を解放してやると、造血機能がよくなるわけです。
特に骨頭部分には白血球を作っている場所があり、ここが重力で圧迫されているとまったく機能しない。
白血球は免疫を司っている血液細胞ですから、白血球が造られないとウイルスや病原菌に感染しやすくなります。
寝不足が続くと風邪を引きやすくなりますが、こういう原理だったんですね。
昔から「骨休め」と言うように、大人でも毎日8時間は寝た方がいい、というのが西原さんの説です。
眠れなくても、横になってねそべるだけでもいいから、8時間以上重力から骨を解放してやる。
よく眠るためにはどうすればいいか。
最近の脳科学の研究によれば、勉強などで頭を使ったときは脳の表面にある大脳新皮質というところが疲労します。
これは5分程度の睡眠でも回復するそうです。
ちょっとした仮眠が有効です。
ところが、ストレスによる脳の疲労は脳の奥の方の古い皮質にたまるんだそうです。
これはじっくり眠らないと、疲れはとれないそうです。
でもねー、ストレス、特に人間関係のストレスがあると、眠れなくなるんですよねー。
眠らなきゃいけないのに、眠れない。
矛盾した状態に陥ってしまうのです。
こういうとき、ぼくは「脳出し」をします。
悩んでいることを紙に書き出してみるんです。
悩みは頭で考えているだけだと、正体不明であやふやなものです。
正体不明の敵は手強く思えてしまう。
それを紙に書き出してみると、相手の正体がはっきり見えてきます。
正体が見えると対策も講じやすくなる。
書き出してみると分かるんですが、悩みの大部分は見栄だったり、嫉妬だったり、取り越し苦労だったり、自分の方の心のねじれなんですよねー。
なーんだ、そんなことかって思っちゃう。
そう思えたら、書き出した紙はゴミ箱行きです。
紙と一緒に悩みもゴミ箱へポイ。
こうしてスッキリと眠りに着くことができるってわけです。
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