こんにちは
いくつになっても悩みや迷いはある、と書きました。
結構たくさんの人から同感という返事をもらいました。
60歳を過ぎた方からも、60歳過ぎたって迷いはある、って。
ふーん、みんなそうなんだー。
ちょっと安心。
悩むこと、迷うことは、成長のタネだと思います。
大いに悩みましょう、迷いましょう。
でも、デキル人は悩んでいるようにも迷っているようにも、ちっとも見えないよね。
だからって、悩んでいないわけじゃない。
やっぱりデキル人だって、悩んでいるし、迷っている。
だってそうじゃなきゃ、できる人にはなれないはずだもん。
じゃあ、なぜそう見えないのか。
デキル人は、明るく朗らかです。
悩みなんかないかのようです。
牛尾治朗『男たちの詩』致知出版\1500-に、建築家安藤忠雄さんとの対談が載っていました。
安藤さんもとても明るい人です。
そのひみつが書いてありました。
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明るくいくということは大事でしてね。
建築は、設計する僕よりも施主のほうが不安なんですよ。
建てて会社が傾かんか、家を建てたけどローンは返せるだろうか、使いにくくて家族が文句を言うのではないか、というようなことも含めましてね。
だから、その不安な施主の前で設計者まで不安な顔をしておったらどないすんねんと。
自信がなくても、とにかく全力投球でやっていったらそれなりの顔になるだろう、と思ってきてやってきたわけですね。
だから修業時代からきょうまでずっと、僕は全力投球でやってきたわけです。(40p)
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さすが安藤さん、「安心は一番のサービス」を実践しているんですね。
明るくすることによってお客さんに安心感を与えているんです。
だから、「演出された明るさ」ということでもあるんですね。
目の前で、悩んだり迷ったりする姿を見せられちゃ、お客さんだって不安になりますよ。
不安になれば、信頼もできないのは当然です。
悩んでいる姿、迷っている姿を人に見せるのはかっこ悪いよね。
ぼくも若いときは、悩んでいる姿、迷っている姿をさらけ出していました。
悩むこと、迷うことも仕事のうち、と誤解していたのかもしれません。
一生懸命やっていることをアピールしているつもりだったのかもしれません。
でも悩んでいる、迷っているうちは、何もアウトプットしません。
アウトプットしないということは、仕事をしていることにはならないということです。
なので、悩んだり迷ったりすることは、本来バックヤードでやるべきことなんです。
バックヤードでしっかり悩み、迷い、その解決法を模索しておく。
そうすれば、仕事場ではすぐアウトプットすることができるってわけです。
お客さんの前で堂々と明るくいられます。
信頼も勝ち取れます。
悩むのは勤務時間外。
こういう節度が身についてきたのも、歳を取った効用かもね。
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