こんにちは
自分で言うのも何ですが、ぼくは読書家です。
常に本を読んでいる。
ちょっとしたスキマ時間があれば、本を読んでいます。
そのために、カバンに数冊、職場に数冊、トイレに数冊、居間に数冊、寝床に数冊、と言った具合に本が置いてある。
それらを平行して読んでいます。
なのでちょっと散らかり気味。
女房に「片付けなさいよ!」なんて叱られることもありますけどね。
あははははは。
基本的には雑読で、いろんなジャンルの本をあれこれ読んでいます。
でもその中には系統だって読んでいる本だってあるんです。
それは専門家になるための読書。
尊敬する科学史学者の板倉聖宣さんは言います。
ある分野の専門家になるためには
本を10万円買いなさい
同じようなことをロケット博士糸川英夫さんも言っています。
ある分野のプロになりたければ
その分野の本を20冊読めばよい
専門書はだいたい5000円くらいしますから、20冊読むと10万円になります。
このくらい読むと、その分野のプロになれるというわけです。
プロ中のプロのお二人がほぼ同じことを言っているので、信頼性は高い法則だと思います。
本というのはこれまでの科学、技術、経験、文化、歴史などがぎゅーっと詰まっているものです。
それらが著者の視点でコンパクトにまとめられている。
もちろん専門書を執筆するのは、その道のプロです。
プロの知恵を素早く手に入れるには、本を読むのが一番です。
自分の狭い経験だけでは得られない知識を得ることができます。
経験だけの人は、たいしたことがない。
実力=知識×経験^2ですから、しっかりとした知識がないと、いくら経験を積んでも実力はあがらないのです。
なのでぼくは、板倉さんや糸川さんの言うとおり実践しているのです。
ぼくが実践した感触では、
・10万円の1/3、3万円分くらい読むと、プロの話す内容が理解できてくる
・10万円の2/3、6万円分くらい読むと、相手が本物のプロかニセモノか判別できるようになってくる
・10万円読むと、自分でその分野の仕事を牽引していけるようになる。論文を書けるようになる。
です。
ぼくがこれまでの人生で最も集中して勉強したのは、第2種電気主任技術者試験を受験したときですね。
この時は1年間で10万円分の本を読破しました。
その成果があって一発合格。
今はそれなりにプロらしい仕事ができていると自負しています。
そして現在、ぼくが目指している分野は制御工学。
SPring8に建設中のX線自由電子レーザー施設で、縁あって制御グループの人たちと一緒に仕事ができることになりました。
この分野はほぼ素人状態でした。
最初は打ち合わせに出ても、ちんぷんかんぷん。
ちょうど今、3万円分、7冊この分野の本を読破しました。
ようやく、議論に参加できる程度になってきました。
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