2008年9月6日土曜日

勝手に弟子入り

こんにちは

ぼくは年上だろうと年下だろうと、スゴイなあと思える人に出会うと、勝手に弟子入りしちゃいます。
実際に「師匠」と呼んでしまったりね。
で、その人のスゴイところを真似してみるんです。
実際にその人がやる方法をそのまま真似してみます。
自分で実際にやってみると、どこがどうスゴイのかが具体的に分かってきたりします。
具体的に理解できると、自分の「技」として身につきます。

先日ある会議に出席しました。
ほとんどの人は普段ぼくとつきあいのない人で、名前と顔が一致しない。
たまたま隣に座ったおじさんが、会議の出席者全員の名前を座席の配置通りにメモしていたんです。
出席者名簿は事前に配られていたのに、なぜわざわざ座席通りに名前をメモするのか。
そのおじさんを観察すると、誰かが発言するたびにそのメモを見ているんです。

そうやって顔と名前を一致させて覚えよう、ということだったんですね。
で、誰かの発言を受けてそのおじさんが発言するときは、相手の名前をちゃんと呼ぶんですよ。
早速、このおじさんを「名前覚えの師匠」と心に決め、ぼくも同じやり方を真似することにしました。

北野大『北野家の訓え』PHPエル新書\760-にこんなことが書いてありました。

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上の人と付き合うのは気後れもするし、緊張もするでしょう。
しかし、そこから学び取れるものは計り知れません。
気の置けない友人ももちろん大切ですが、時には、身を引き締めて、上の人に教えを請うことも必要です。
かつて、財団法人に勤めていた頃、上司は”弟子入り”ということをさかんに勧めていました。
「この人は尊敬できる」という人を見つけ、ライフスタイルすべてを、その人と同じようにすることで、内々に個人的に弟子入りする方法です。
着る物、読む本、何から何まですべて真似る。
そうして、自分をそのレベルまで高めるという方法です。(154p)
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ぼくもそうでしたが、若い時って理由がわからないとやる気にならなかったりします。
先輩や上司から言われたことを、訳も分からずやるのは嫌。
個性主義で育てられたからでしょうか。
でも先輩や上司はその理由までじっくり説明してくれるわけじゃありません。
そんな暇もないですし、すべてが言語化できるわけでもありませんから。
だから先ずはやってみる、真似してみることが大切なんですよね。

やっぱり目上の人は、師匠とするに足る人が多いわけです。
知識も経験も豊富。
時にうざったいことを言ってきたりして嫌なんですが(笑)、でも避けていては損なんですね。
いいなと思う人のやることだけじゃなくて、服装や持ち物など形式的なことまで真似してみる。
すごいと思った人には勝手に弟子入りし、よく観察して真似してみる。
そうすることでその人のスゴイ理由が分かってきて、自分にも同じスキルが身に着いてくるんだと思います。

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