2008年9月10日水曜日

ぼくが本を読む理由

こんにちは

ぼくの職場内には紀伊国屋書店があります。
福利厚生施設の一環でしょうか。
本を読むのも仕事のうち、という人たちの多い職場だからでしょうか、たくさん売れるんでしょう。
1割引で本を買うことができます。
本好きのぼくにとって、とても恵まれたところです。
読みたい本を電子メールで注文して、毎月給料日に買いに行きます。
ぼくの毎月の本代は2万円から3万円の範囲ですね。
20冊程度でしょうか。
紙袋いっぱい、重さ5kg以上になります。

その紙袋をぶら下げてキャンパス内を歩いていたら、ある同僚に声をかけられました。

 ずいぶん本を読むんですね。
 関口さんは出張が多いですから、
 新幹線の中とか暇ですもんね。
 私は居眠りぐらいしかしませんけど。

むかーーーー!
暇だから読書しているってもの、まー半分はあたってるけど、それだけじゃないんだぜ。
居眠りと読書を同列にされちゃたまりません。
そこで怒っては大人げないので、にこやかに答えました。

 そうですねー。
 SPring8や神戸スパコンに出張すると、
 新幹線行き帰りで3,4冊は読めちゃいますからー。

我が心の師匠、尊敬する小学校教師である向山洋一さんはこう言います。

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子どもの責任にする教師は、いつまでも、技量が伸びない、伸びようがないのである。
だから、中堅、ヴェテランになって「子どもの責任、地域の責任、家庭の責任」にする教師は技量が低い。
また、そういう教師は研究もしないし、本も読まない。「他人の責任」にしていれば、勉強をする必要もない。
自分の責任として考えるから、何とかしようと思うから、研究もするし、本も読むのである。
『子どもを動かす法則』明治図書\920-14p
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上の文の「教師」を、ぼくの仕事である「技術者」と読み替えてもまったく成り立ちます。
それどころか事務職だろうと職人さんだろうと、どんな職業にだって当てはまります。
若い人ならともかく、30代、40代になっても、他人のせいにしているような人は、すべからく本を読んでいません。
自分の勉強不足を棚に上げて、ミスを他人の責任にして、自分は安全地帯にいるつもりになっている。
そんなの、見る人が見れば滑稽なだけです。

常に問題意識を持っていること。
その解決方法をいつも考えていること。
これが自分の技量を上げるために必要なことです。
そのために本を読むんです。
本を読めば、問題となっていることを見えてきます。
本を読めば、解決方法へと導いてくれます。

向山さんは「ひとかどの人間になりたければ給料の5%は本を買え」と言っています。
ぼくは師匠の言うことは忠実に守ることにしているので、20代の頃からこれを実践しています。
普通、年齢と共に給料は上がっていきます。
だから、歳を取るほどたくさん本を読まなくちゃいけないってことなんですね。
若い頃よりももっと本を読み、勉強しなくちゃいけないんです。
そうじゃなきゃ、くだらないおっさんに成り果ててしまうのです。

今日も地球シミュレータセンターまで出張です。
今日もたっぷり本が読めそうです。
わくわくして、カバンの中に買ったばかりの本を2冊詰め込みました。

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