こんにちは
ある分野の専門書を10万円分読むと、その分野のプロになるための知識が身につきます。
10万円分の専門書は、だいたい20冊です。
この冊数は、大学の学部で使う教科書と同じくらいだと思います。
1年間1コマ4単位で1冊教科書をこなします。
学部の履修単位は60~80単位くらいだと思いますから、15コマ~20コマ。
だから15~20冊の教科書をこなしているのです。
ほぼ10万円分の教科書を勉強したわけなんです。
よって、学部卒なら専門的知識は一通りある、ということになります。
あとは経験を積めば、実力=知識×経験^2で身についていく、というわけです。
と言うのは簡単ですが、なかなか現実的には大学でそうきっちり勉強する学生がいるわけではありません。
なぜなら学生の頃はまだ人生の照準が定まっておらず、勉強に対するモチベーションもそれほど高いわけじゃないからです。
もっと目先の、卒業のため、就職のために勉強するっていうのが普通の学生なのかもしれませんね。
ぼくが第2種電気主任技術者試験を受験したとき、1年間で約10万円分の専門書を読破したことを自慢しました。
その時ぼくは、教育業界から技術屋へ転向することを決意した時期だったので、照準が定まっていた。
やるからにはシニアエンジニアになりたかったんです。
電験2種免許を持っていたら、活躍の場がとても広がりますからね。
ぼくは教育学部卒ですので、技術系の学歴はありません。
学歴が無くてもシニアエンジニアとして活躍するためには、電験免許は必須だったんです。
それに技術者としての地位や収入も保証されます。
だから1年間でそれだけの勉強を集中してできたんだと思います。
それが今のぼくの自信の源になっていることです。
牛尾治朗『男たちの詩』致知出版\1500-を読んだら、もっとすごい人がいました。
その人は、建築家の安藤忠雄さんです。
安藤さんは学歴こそ高卒ですが、世界的建築家であり、東京大学大学院教授も務めた人です。
それだけの活躍をするためには、しっかりとした基礎知識を身に着けているはずです。
それをどうやって身に着けたのか。
安藤さんは19歳の時に大学4年分の勉強を1年で終えてやろうと、1年間一切外に出ないで勉強したんだそうです。
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毎朝9時から次の日の朝4時まで机に向かいました。
当時四当五落ということばがありましたてね。
睡眠時間4時間で頑張ったらいい大学に受かるけれども、5時間寝たら通らないという意味なんです。
その時僕は、京都大学と大阪大学の建築学科の本を買ってきて、自分も4時間しか寝ないぞと決めて、4月1日から翌年の3月末まで1年間、外に出ずに月月火水木金金で勉強した。
それをやったからといって、別に大学卒業の資格が得られる訳じゃありませんが、自分なりに、建築というのはこんなに難しいものなのかということが分かりましたし、ずっと勉強し続けなければいかんということも実感できましたから、収穫は大きかったと思うんです。(32p)
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さすがですねー。
ここまで勉強したら、並みの建築学科卒の人なんかとても及びません。
それどころか、一流設計会社の人や大学教授にも少しも怖じ気づかず、対等に渡り合えるはずです。
安藤さんは「ずっと勉強し続けなければいかん」と言っています。
これも、きっちり勉強したからこそ言えることなんですよね。
不勉強な人ほど、学び続ける意義がわからないんです。
勉強家は勉強の価値を知っているから、学び続けることができる。
ぼくも「理研の関口」程度に、あははは、一部で有名になってきたとは思いますが、まだまだですねー。
もっと活躍できるように、「世界の安藤」に少しでも近づけるよう、コツコツと勉強し続けていきたいと思います。
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